作者


きむらよしお

内容紹介


馬の顔はながーい。

口もとても大きい。

馬がブタを噛むと、ブタの顔が「ながーくなった」。

パンダを噛むと、パンダの顔が「ながーくなった」。

ヤマアラシを噛むと……さて、どうなるでしょう? 

馬が噛んだ相手が長くのびる、へんてこでユーモアあふれる絵本です。

編集担当者 より


きむらよしおさんの作品は、その独特のユーモアが魅力です。

「馬面(うまづら)」という言葉がありますが、『ながーくなった』は、きむらさんが馬の顔が長くて面白いと感じたところから始まりました。

そして、もし他の動物もながーくなったらと想像してできた絵本です。

読んだ後は、他にどんな動物がながーくなったら面白いか、お子さんと話したり、お絵描きしたりするのも楽しいかもしれません。

ナンセンスな面白さを親子で味わってもらえたらうれしいです。

ところで、気持ちを言葉で表現できずに噛んでしまう時期は過ぎた年少の子どもたちですが、「もしお母さんを噛んだら、ながーくなっちゃうのかな」と想像してドキドキするかもしれませんね。

でも、人間の子どもが噛んでも(もちろん本物の馬が噛んでも!)、ながーくはなりませんから、あしからずご了承ください。

作者情報


きむらよしお


1947年、滋賀県生まれ。絵本作家。絵本に、『ぎょうざつくったの』『ねこガム』『じいちゃんのよる』『こねこねこ』(「こどものとも年少版」2010年12月号)『ねんころりん』(「同」2016年1月号)『ワンワン ぶらぶら』(「こどものとも0.1.2.」2008年12月号)『わん ニャン』(「同」2013年1月号/以上、福音館書店)『三まいのおふだ』(岩波書店)『はしれはしれ』『ふとんちゃん』「ゴリララくん」シリーズ(以上、絵本館)、童話の挿絵に『がむしゃら落語』『どえらいでぇ! ミヤちゃん』(ともに福音館書店)などがある。京都府在住。

書誌情報


読んであげるなら:2才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:21×20cm
初版年月日:2021年01月01日
通巻:こどものとも年少版526号