作者

八百板洋子 ぶん 平岡瞳 え


内容紹介


私が歩くと、おつきさまもついてきてくれました。

そうだ、おつきさまと一緒にお散歩しちゃおう! ほらほら、おつきさま、こっちだよ。

「月が自分についてくる」という錯覚を活かして、主人公の女の子は町や公園のいたるところにおつきさまを連れていきます。おつきさまを自分のおうちまで連れて帰ることができるでしょうか。

編集担当者 より

 幼いころ、夜道を歩いていると「月が自分についてくる!」と感じたことのある人はいませんか? 自分がいくら移動しても、月はあまりに遠くにあり、ずっと同じところにあり続けるように見えるため「月がついてくる」という錯覚をしてしまうのがその理由。

 その錯覚を活かして月と遊ぶ絵本ができあがりました。
「ただ“月がついてくる”というのではなくて、自分から月を連れて歩くような絵本はできないものかしら」と、文章を考えてくださったのは、これまでに幾多の絵本の文章を手掛けてきた八百板洋子さんです。
 美しい月を版画で表現したのは、『ゆうぐれ』(小学館)で日の入りから夜に向かう街並みを情感たっぷりに描いた平岡瞳さん。お子さんと一緒に夜のお散歩をしながら、月を連れ歩く感覚を確かめつつ制作に取り組まれました。
 絵本を読んだ後は、夜空を見上げて、月との散歩にでかけてみてください。


※いわゆる「十五夜」というと、9月をイメージしがちですが、2025年の「中秋の名月=旧暦の8月15日」は10月6日(月)ということで、10月号として刊行いたしました。 


 

読んであげるなら :3才から
自分で読むなら :―
定価 :460円(税込)
ページ数 :24ページ
サイズ :20×23cm
初版年月日 :2025年9月01日
通巻 :ちいさなかがくのとも 283号