作者
内容紹介
お父さんと散歩に出たはなちゃんは、道行く先々でいろいろな影を発見します。
干している雨傘の影は、その濃さが傘の色によって違っていたり、太陽光と人工照明ではできる影の質が違ったり、様々なことに気づきました。
影を探しながら、光の性質と光の届かないところにできる影のメカニズムを易しく解き明かしてゆく絵本です。
担当編集者 より
この絵本を制作するにあたり、いろいろな影を探しに作者とともに町を歩き回りました。
作者の竹山枝里さんは建築物の照明のプロデュースや、影を使ったワークショップを開催するなど照明の専門家です。
階段に映るカクカクした影、歩道橋下を通過するバスの屋根に映る影、複数の人工照明によってできる影はその数だけ影ができたり、重なったところの濃淡が違ったり等、専門家の解説付きで見てみるとおもしろさ倍増です。
光源の種類によっていろいろな影ができることがわかると、さらに影を探し出してみたくなります。
その影の不思議と面白さを描いてくれたのはいぬんこさん。
ノスタルジックかつ楽しいいぬんこワールドが絵本で展開します。
絵本を読んだら、ぜひ外に出て影の世界を体験してみてください。
作者情報
竹山枝里(たけやまえり)
照明デザイナー。一級建築士。東京都立大学工学部建築工学科卒業後、様々な空間や外構の照明計画に携わる。2019年、光の相談室「アナレンマ」設立。「かがくのとも」は『なんの かげ?』に続き2作目。
いぬんこ
大阪府生まれ。絵描き。京都嵯峨美術短期大学卒業。NHK「シャキーン!」のイラストを担当。絵本に『おかめ列車』(好学社)『ぺんぺんいちざ』(石津ちひろ作「こどものとも年少版」2020年2月号)等。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :25×23cm |
初版年月日 | :2021年0月01日 |
通巻 | :かがくのとも 号 |