作者
あかしのぶこ 作
内容紹介
冬が近づく北海道の森で、クマのお母さんが穴を掘り始めました。
それを見ていた子グマたちは興味津々!
「土の中に何かあるの?」「何が埋まっているの?」。
じつは母グマが掘っているのは、寒い冬を乗り切るために、クマたちが潜り込む冬眠穴でした。
クマたちはこの中でウトウト眠りながら、身を寄せ合って暖かい春を待つのです。
編集担当者 より
11月から12月にかけて、周りに木の実などの食べ物が少なくなってくると、寒冷な地方に棲むヒグマは穴を掘り始めます。
寒く、雪に覆われる冬を乗り切る冬眠をするための「冬眠穴」と呼ばれる穴です。
絵本の中で「あなほり」をするのは、2頭の子グマを連れたお母さんグマです。
子グマたちにちょっかいを出されながらも穴を掘り、その中にササの葉などを敷き詰めて、なんとも気持ちよさそうな空間を仕立て上げていきます。
作者は、『ふぶきが やんだら』(「ちいさなかがくのとも」2018年2月号)や『ふくろうのこ おっこちた』(同2020年5月号)などで、北海道の自然と生きものたちを描いてきたあかしのぶこさん。
実際にヒグマの冬眠穴(もちろん、クマが出ていった後の穴です!)に入り、穴の中の雰囲気や敷かれたササの感触を確かめたあかしさんが「ずっと描きたかった」という絵本です。
どうぞお楽しみください!
作者情報
あかしのぶこ
京都府生まれ。本名・増田信子。「ちいさなかがくのとも」に『ねむたい ねむたい ももんがたち』『じーっと じっと』『もりの みんなの やまぶどう』『どろんこ どろんこ はるのみち』『ももんがの ふゆの おうち』『ふぶきが やんだら』『ふくろうのこ おっこちた』、「たくさんのふしぎ」での増田泰氏との共著に『知床 わたしの動物カレンダー』『わが家は、野生動物診療所』(以上、福音館書店)がある。北海道斜里郡在住。
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :23×20cm |
初版年月日 | :2021年11月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも236号 |