作者
吉谷昭憲 作
内容紹介
葉っぱがぐんぐんのびる季節、丸い穴のあいているヒルガオの葉っぱをめくると、きんぴかの虫がいることがあります。
それがジンガサハムシ。
ユニークな姿形をしたジンガサハムシは、幼虫のときもとてもふしぎな姿をしています。
脱皮殻を背負ったまま成長していくのです。
長年のフィールド観察と飼育観察をもとに作られた、虫への情熱に満ちた絵本。
担当編集者 より
葉っぱがぐんぐんのびる季節、野山を歩くと葉っぱを食べる色とりどりのハムシがたくさん見つかります。
この絵本でとりあげるのはジンガサハムシ。
なんと金色に輝くハムシです。丸い穴のあいているヒルガオの葉っぱをめくると見つかることがあります。
ジンガサハムシは「陣笠」の名のとおりユニークな姿形をしていますが、幼虫のときもとてもふしぎな姿をしています。脱皮をするたびに脱皮殻を背にくっつけて成長していくのです。脱皮するごとに脱皮殻も大きくなっていくので、5齢幼虫になったときには大きさのちがう脱皮殻を4つ背負っています! その姿はさながら小さなモンスター。脱皮殻を背負うのは、敵から身を守るためなのか、敵を驚かすためなのか、まだわかっていません。
著者の長年のフィールド観察と飼育観察をもとに作られた、虫への情熱に満ちた絵本です。
作者情報
吉谷昭憲(よしたにあきのり)
1950年山口県生まれ。東京農業大学卒業。大学では昆虫学を専攻。昆虫を中心にイラストや、写真を数多く手がける。『昆虫の体重測定』(福音館書店)など、数多くの絵本を発表。「かがくのとも」ではこれまでオトシブミ、トックリバチ、フンチュウ、トンボ、アメンボ、カメムシ、コオイムシ、シャクトリムシ、ハグロトンボを題材に制作。身近な生きものの楽しさを紹介する自然観察会を毎月開催。東京都多摩市在住。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :25×23cm |
初版年月日 | :2023年06月01日 |
通巻 | :かがくのとも 651号 |