作者


松田真枝 文 キッチンミノル 写真 得地直美 絵

内容紹介


うどんのつゆがどうしておいしいか知っていますか? そこには目立たないけど、いい仕事をしている、ある食材があるのです。それが昆布。昆布の種類、自然のめぐみ、つくる人々の努力、江戸時代にさかのぼる歴史など、昆布が私たちのところに届くまでのつながりを、おいしそうな料理をまじえながら紹介します。 

担当編集者 より


とても身近な昆布ですが、知られていないことがたくさんあります。「真昆布」「利尻昆布」「羅臼昆布」「日高昆布」などいろいろな種類の昆布があって、それぞれの味わいや、好んで食べられている地域が違うことはご存じでしょうか。たとえば、「利尻昆布」は京都の料理によく使われます。理由は、「すっきりとした味で」「昆布の色がつかない出汁」がとれるから。昆布を知ると、日本食の奥深さが見えてきます。

作者情報


松田真枝(まつだまさえ)


北海道生まれ。料理家。デパートの食品部門プランナーを経てイタリア各地で食文化を学び、北海道素材で作るイタリア料理教室を開講。食育も行う。2016年日本昆布協会昆布大使に任命される。生産地や「昆布ロード」の寄港地を訪ね、各地の食文化や歴史と結びついた昆布食の聞き書きを続けている。

キッチンミノル(きっちんみのる)


1979年アメリカ合衆国テキサス州生まれ。しゃしん絵本作家。18歳の時に噺家を目指すも挫折。その後、法政大学でカメラ部に入部し、卒業後は不動産販売会社で営業を経験。写真家・杵島隆に写真を褒められ、その気になって脱サラした。身の回りにある面白い事象を多くの人と共有するべく、日々しゃしん絵本の構想を練っている。著作に『ひこうきがとぶまえに』(テキサスブックセラーズ)『マグロリレー 』『釣って 食べて 調べる 深海魚』(写真を担当、平坂寛・文、長嶋祐成・絵、以上福音館書店)など。

得地直美(とくちなおみ)


1981年富山県生まれ。新潟県、京都府で育つ。イラストレーター。東京都在住。著書に画集『神保町』(夏葉社)、『御所東考現学』編/誠光社(誠光社)、絵を担当した本に『定本本屋図鑑』本屋図鑑編集部編(夏葉社)がある。この本に取り組んで、昆布締めお肉のおいしさを知りました。昆布だいすきです。

書誌情報


読んであげるなら:小学三年生から
自分で読むなら:―
定価:810円(税込)
ページ数:40ページ
サイズ:25×19cm
初版年月日:2024年09月01日
通巻:かがくのとも 474号