作者


のさか ゆうさく さく

内容紹介


ちいさなショベルローダが、広い駐車場の雪かきをします。

お店が開いてお客さんの車がやってくるまでに、駐車場に積もった雪を除けるのです。

まず駐車場の端の雪をかいたら、今度は真ん中の一ヵ所に向かって雪を集めていきます。

一面の雪の中、グルルングルルンとエンジンの音を響かせながら、ちいさな働く車が元気に活躍する絵本です。

担当編集者 より


 『ちいさなショベルローダ』は、雪の多い地域のショッピングセンターに備えられた小型のショベルローダが主人公です。普段は目につかない存在ですが、ひとたび雪が積もれば、広い駐車場を整備するため、人知れず除雪作業に大活躍。そんな「縁の下のちいさな力持ち」が温かな視線で描かれます。きびきびと動きながら雪をかきあつめる作業の過程や、一面の白い雪に浮かび上がるわだちのもようを、子どもたちが楽しんでくれたらと思います。

 作者の野坂勇作さんにとって、雪は長年描かれてきた大切なテーマ。1985年のデビュー作『ゆきまくり』(「かがくのとも」)から、雪の表現に向き合い続けていらっしゃいます。作家活動40年目を迎える今年、野坂さんが描く雪にも、ぜひご注目ください。

作者情報


のさかゆうさく


1953年、島根県松江市生まれ。広島で育つ。多摩美術大学工業デザイン科中退。その後、佐渡ヶ島で農業に従事するかたわら、ミニ・コミ誌「まいぺーす」を編集。絵本『ちいさいおうち』(岩波書店)に再会することで絵本を描きはじめる。主な作品に『にゅうどうぐも』『しもばしら』『あしたのてんきは はれ? くもり? あめ?』『どろだんご』『みずうみおばけ』(「こどものとも年少版」2022年9月号)『すすめ ろめんでんしゃ』(「同」2017年8月号)『オレンジいろのディーゼルカー』(「同」2010年6月号)『うきくさ』(「かがくのとも」2020年10月号・すべて福音館書店)。鳥取県在住。https://nosakayusaku.jp/

書誌情報


読んであげるなら:2才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:21×20cm
初版年月日:2025年1月1日
通巻:こどものとも年少版 574号