作者


荒川薫 文/ちえちひろ 絵

内容紹介


寒い寒い日。

遊びに出かけたさちことようたは、マフラーを巻いて手袋をして帽子をかぶっても「寒い寒い」と言っています。

すると、ひゅひゅうっと強い風とともにふしぎなものが現れました。

それは“さむさむぼっこ”と名乗り、触れたものは何でも凍らせてしまうのだと言います。

さあ大変、さちことようた、さむさむぼっことの鬼ごっこがはじまりました。

担当編集者 より


さむさむぼっこは北風の精です。

いたずら好きの遊び好きで、寒がりの子どもをさらに寒がらせるのが大好き。触ったものをカチンコチンに凍らせるというのですからたまりません。

ところがさちことようたは、最初こそ怖がって逃げ惑うものの、途中から遊ぶ楽しさのほうが勝ってしまい、結果的にさむさむぼっこを退散させてしまいます。

まさに子どもは風の子。寒さに負けない元気いっぱいの子どもの様子が、荒川薫さんの文章とちえちひろさんの絵でみごとに、そして楽しく描き出されています。ちょっと怖いけれどユーモラスなさむさむぼっこが、なんとも魅力的です。

作者情報


荒川薫(あらかわかおる)


東京生まれ。学習院大学文学部卒業。出版社に4年間勤務の後、「母の友」などに童話を発表。絵本に『あしたてんきになあれ』(「こどものとも」1992年11月号)『とん ころころころ』(「こどものとも年少版」2012年2月号)『とっとこ うれしいな』(「こどものとも0.1.2.」2017年3月号)『わたし はくちょうを みたの』(「ちいさなかがくのとも」2021年12月号)などがある。現在、地域で絵本やわらべうたの魅力を伝える活動を続けている。神奈川県在住。

ちえちひろ


佐賀県生まれの姉妹ユニット。“楽しく作る”を基本に、絵本や焼き物、イラストレーションなどを制作する。姉・千絵がロンドン芸術大学カンバーウェル校イラスト科を首席で卒業、妹・千尋が7年間巫女として勤務したのち、二人で佐賀を拠点に活動している。絵本に『ポンチ』『ぐらぐらたん』『ゆかいなおやさいむら―やまのおなか』(以上、パイインターナショナル)『なぞなぞどろんのもり』(ポプラ社)がある。佐賀県在住。

書誌情報


読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2025年01月01日
通巻:こどものとも年中向き 466号