作者

竹中践 文/石森愛彦 絵

内容紹介

身近な爬虫類、とかげはどのように暮らしているのでしょうか?

とかげは、都会の道端や公園などでも見ることのできる、身近な爬虫類の代表です。巣穴を掘って暮らしていたり、母とかげが卵の世話をしたり、大人と子どもで身体の色や模様が全く異なっていたりと、その生態は驚きに満ちています。私たちの暮らしのすぐそばで懸命に生きている小さな生き物の、知られざる奮闘ぶりを描いた絵本です。

作者情報

竹中践(たけなかせん)

1950年、東京都生まれ。筑波大学大学院生物科学研究科修了、理学博士。東海大学名誉教授。カナヘビ類など爬虫類の繁殖生態を研究してきて、トカゲ類の飼育方法や野外での観察方法などに精通している。著書に『はっけん! カナヘビ』(編著/緑書房)、『かなへび』(絵・石森愛彦/福音館書店)などがある。

石森愛彦(いしもりよしひこ)

桑沢デザイン研究所卒。猫と虫と音楽が大好き。もちろんトカゲも大好き。著書に『うちの近所のいきものたち』『昆虫って、どんなの?』(ともにハッピーオウル社)、『はさみむし』、絵を担当したものに『かなへび』『まぼろし色のモンシロチョウ』『かなへびのきょうだい』(以上、福音館書店)、『素数ゼミの謎』『言葉はなぜ生まれたのか』(ともに文藝春秋)『ちいさないきものずかん』シリーズ(童心社)などがある。

担当編集者 より

 春、公園に行くと、石垣や縁石の上で、とかげが気持ちよさそうにひなたぼっこをしているのをよく目にします。姿が見えなくても、不意に草むらで「カサカサッ!」という音がしたとき、音の出どころをじっくり観察すると、とかげがひょこっと顔を出すことがあります。とかげは、かなへびと並んで、子どもたちに最も身近な爬虫類と言えます。
 しかし公園で子どもたちを観察していると、とかげを見て「あ! かなへびだ!」と言う子がいたり、逆に、かなへびを見て「とかげがいるよ!」と言う子がいたりして、とかげとかなへびは、非常に混同されやすい生き物なのだとも感じます。
 この絵本では、子どもたちにとって身近な存在なのに意外と知られていない、とかげの暮らしぶりに迫りました。一見似ているかもしれませんが、とかげとかなへびはその生態が全く異なります。どこが違うのか、ぜひ『かなへび』(かがくのとも絵本)と見比べて感じてみてください。そしてぜひ、絵本を読んだあとは、お近くの公園で、とかげやかなへびを探してみてください。特にとかげは非常に警戒心が強くすばしっこいので、身体がまだ温まりきっていない午前中の観察がおすすめですよ。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:500円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:25×23cm
初版年月日:2026年5月01日
通巻:かがくのとも 686号