作者


伊藤夏紀

内容紹介


ピカピカの靴を履いて、パリッとした服をきて、いつもお洒落な孔雀紳士は、ちょっとナルシストなコレクター。

収集したものを部屋じゅうに飾っては、うっとりと眺める日々。

ある日、骨董市でオルゴールのバレリーナにひと目ぼれして、やっとのことで手に入れます。

でも、「満月の日に開けてはいけない」という約束を破ってしまい、不思議なことに遭遇します。

担当編集者 より


伊藤夏紀さんの描く生き物や植物は、みな物語の世界から飛び出してきたようで、さらにどこか懐かしいような不思議な雰囲気をまとっています。

ですから、編集担当は、展覧会のたびに、「この人のおはなしはあるのですか?」「ここはどんなところですか?」といつも聞いていました。

孔雀紳士の絵を見たときも、とても印象的なキャラクターで、「この人、どんな人なのですか?」と興味津々に聞きました。

そこから、伊藤さんの想像がどんどんどんどんふくらんで、何とも不思議な存在感の孔雀紳士の絵本が誕生しました。

少しナルシストぎみのこの紳士の日常をちょっと覗いてみてください。

約束を破ってしまったことで、不思議なことに遭遇しますが、それは一夜限りのこと。

甘くて切ないラブストーリーです。

作者情報


伊藤夏紀(いとうなつき)


1981年東京都生まれ。2007年より作品を発表し始め、2011年から毎年個展を開催。2014年第3回MOE創作絵本グランプリ佳作を受賞。絵本に『もぐたさんの たんぽぽさんぽ』(文・小野寺悦子「こどものとも年中向き」2020年4月号)『ハンカチやさんのチーフさん』(文・どいかや 白泉社)『カメレオンどろぼう・ドロン』(文・苅田澄子 あかね書房)がある。作品を発表しながら、絵本の創作に意欲的に取り組む。

書誌情報


読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2022年09月01日
通巻:こどものとも年中向き 438号