作者


田島征三 作/酒井敦 写真/成瀬慧 デザイン

内容紹介


どんぐりの子どもたちが、世の中を見に冒険に出た! 

のんびり、あわてんぼ、こわがり、しっかり者、のっぽと個性豊かなどんぐりたちは、助け合ってどんどん進む。

不思議な森で迷いそうになったり、へんな怪獣に会ったり、巨大な鳥に食べられそうになったり…。

波瀾万丈な旅だけど、なんだかのんびり楽しい冒険。田島征三木の実の絵本第3弾です。

担当編集者 より


田島征三という人から生み出されるものには、地球の奥深くからわき出てきたような力強いエネルギーを感じます。

自然とともに生き、命に向き合う姿勢からさまざまなものが生み出されます。

その幅は広く、絵画表現から、大がかりなインスタレーションにまで広がっています。
 

今作は、1998年ごろから制作を続けている、まさに田島さんのライフワークとも言える木の実の作品。

大量に集めた木の実で絵本を作るという、木の実の絵本第3弾!です。 

はじめの作品『ガオ』(こどものとも絵本)では、平面の絵の上に木の実をのせ、上から撮影するという手法。

次作『モクレンおじさん』(「こどものとも」2005年7月号)では、地面や岩など自然のままをキャンパスにして、木の実を並べて撮影するという手法でした。

今回は、平面の絵に木の実を刺して立たせ、半立体的な造形を撮影するという手法に挑戦。

制作過程が、まさに冒険でした! 

内容も、人生は冒険なのだから、木の実でその冒険をまるごと表現しようと試みています。

大胆でユーモラスで不思議な木の実ワールドをお楽しみください。

作者情報


田島征三(たしませいぞう)


1940年大阪府生まれ。幼少期高知で過ごす。絵本に『ちからたろう』(ブラチスラバ世界絵本原画展金のりんご賞受賞 ポプラ社)、『ふきまんぶく』(偕成社)、『とべバッタ』(偕成社)、『ふるやのもり』(福音館書店)など多数。新潟県十日町市に廃校を利用した絵本と木の実の美術館を開館。

酒井敦(さかいあつし)


1958年石川県生まれ。83年より沖縄の小浜島の糸満漁師村に7年間通い取材。日本各地の聖地やミイラ(即身仏)も撮影。著書に『沖縄の海人』(晶文社)、『天人戯楽-大野一雄の世界』(青弓社)などがある。

成瀬慧(なるせけい)


1982年大阪府生まれ。日本映画学校で学ぶ。デザイン・映像制作事務所RESTA FILMS(レスタフィルムズ)を立ち上げ、映画、書籍デザイン、予告編、CMなどの映像編集を行っている。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2022年11月01日
通巻:こどものとも 800号