作者


江馬一弘 文/松井しのぶ

内容紹介


太陽の光や、星の光。

照明の光や、信号機の光……。

わたしたちのまわりには、「光」がたくさん存在しています。

では、「光」とは、いったいなんなのでしょうか。

光はどんなすがたで、空間をとびかっているのでしょう。

光は、わたしたちが普段見ている「色」とも深くかかわっています。

光の知られざる“正体”にせまる絵本です。

担当編集者 より


夜空の星の光は、何十年、何百年もかけて地球にやってくるといいます。

担当は子どものころ、それほど遠くからやってくる光が、なぜ途中で消えてしまわないのかふしぎに感じていました。

小学校の教科書には、光のかんたんな性質(太陽光を集めると熱くなるなど)は載っていますが、光の正体(本質)までは触れられていません。

「光とは何なのか」を、読者の子どもたちといっしょに考える絵本ができないかと考え、本書を企画いたしました。

光を知ると、「色」についても理解することができます。

ふだん見ている、赤、青、緑などの色は、もとをたどればすべて「光」だからです。

色は各自の「脳」が見せているものですので、人それぞれで違う色を見ている可能性もあります。

また、人間以外の生き物たちは、わたしたちには想像もできないような色の世界を見ていることでしょう。

世界の見え方はひとつではないのです。

作者情報


江馬一弘(えまかずひろ)


1961年静岡県生まれ。東京大学工学部物理工学科卒。博士(工学)。東京大学工学部助手、講師を経て、現在上智大学理工学部教授。専門は光物理学。著書に『光物理学の基礎』(朝倉書店)、『基礎からの量子光学』(オプトロニクス社)など。また、大学では文系向けの「身近な物理」を長年担当。一般向け著書として、『人に話したくなる物理』(丸善)、『光とは何か』(宝島社)、『きほんの“き”2時間でわかる身近な物理』(PHP研究所)など多数。

松井しのぶ(まついしのぶ)


兵庫県生まれ。絵本やカレンダー等を中心に、夢のあるやさしいイメージの絵を主に描いているイラストレーター。絵本に『きょうりゅうぼうやクー』(角川書店)、『ほしがりやのサンタさん』(サンリオ)、挿絵に『アイシテル物語』シリーズ(講談社)など。また働く障害者支援のためのカレンダー「やさしいちきゅうものがたり」を15年間、毎年制作している。ボローニャ国際絵本原画展入選、けんぶちふるさと絵本賞入選。兵庫県在住。

書誌情報


読んであげるなら:―
自分で読むなら:小学中学年から
定価:770円(税込)
ページ数:40ページ
サイズ:25×20cm
初版年月日:2020年10月01日
通巻:たくさんのふしぎ 427号