作者
あかしのぶこ 作
内容紹介
巣立ちの時を迎えたフクロウの子。
生まれ育った木の巣穴から、勇気を出して飛びだした! ……と思ったら、あらら、地上のフキの葉の上に落っこちた!
親鳥が待つ木の上へ、急いで戻ろうとするフクロウの子ですが、その途中、リスやキツツキに出くわしてしまい、びっくり仰天! はたして無事に親鳥のもとへ戻れるのでしょうか。
編集担当者 より
一般的に鳥の雛は、羽毛が生えそろい、羽ばたく力を得てから、巣立ちます。
でも、フクロウの雛は違います。
まだ飛べないのに、巣立ってしまうのです。
生まれ育った木のウロ(巣穴)から、ぽーんととび出し、そのまま落下……。落っこちた後、あわてふためいて木を登りだす雛もあれば、しばし呆然とたたずんでから我に返ったかのように登りはじめる雛もいます(今回描かれるのは前者です)。
読者の子どもたちは、親鳥の待つ木の上をめざして懸命に登っていく雛の姿をハラハラしながら見守ってくれると思います。
ちなみに、高所から落っこちてもケガをしないのは、ふわふわの羽毛に守られているから。さらに巣立ちの時期(5-6月ごろ)は、森の地面がやわらかな草に覆われています。
作者のあかしのぶこ氏は、世界遺産・知床に程近い北海道の斜里町に在住。今回の絵本で描かれるのは、北海道を象徴する鳥・シマフクロウです。あかし氏がずっと絵本にしたかった生き物です。
(サッカーJ1の「北海道コンサドーレ札幌」のマスコットキャラクター“ドーレくん”は、シマフクロウがモチーフです)
作者情報
あかしのぶこ
京都府生まれ。本名・増田信子。「ちいさなかがくのとも」に『ねむたい ねむたい ももんがたち』『じーっと じっと』『もりの みんなの やまぶどう』『どろんこ どろんこ はるのみち』『ももんがの ふゆの おうち』『ふぶきが やんだら』、「たくさんのふしぎ」の増田泰氏との共著に『知床 わたしの動物カレンダー』『わが家は、野生動物診療所』(以上、福音館書店)がある。北海道斜里郡在住。
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :20×23cm |
初版年月日 | :2020年05月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも 218号 |