作者
井上大成 文/中田彩郁 絵
内容紹介
身近な草木で草笛をつくりましょう!
折ったり丸めたり簡単な工夫で笛ができますよ。
笛ができたら、さあ吹いてみましょう。
すぐには音を出せないかもしれませんが、だからこそ、鳴らせたときの喜びはひとしおです。
友だちと集まってわいわいと挑戦してみるのもおすすめします。
ひとつ鳴らせるようになったら、さあ、別の草笛にも挑戦です!
担当編集者 より
かつて、草笛は子どもたちの間でポピュラーな遊びでしたが、今では伝承される機会がかなり限られてきているようです。しかし、草笛遊びの文化は、このまま失うにはもったいない楽しさがあります。
本書は、草笛を伝承してくれる年長者がそばにいない子どもたちにも、絵本を通じて伝承が成されるように描かれています。
草笛の作り方や吹き方は、「かがくのとも」の対象年齢の5、6歳児に合わせて、なるべく平易にポイントを紹介しています。
草笛は何度も練習してみないと、上手には鳴らせないかもしれません。でも、なぜ鳴らなかったのか考え、新しい葉っぱでつくりなおし、「こうすれば鳴るかな?」と試行錯誤することが、幼児にとっては、科学的営為そのものです。
友だちや大人と一緒にトライしてみるのもおすすめです。みんなで一緒に工夫した時間、教え合った時間、そして、見事に鳴らせるようになった経験は、人生の宝物になることでしょう。草笛を鳴らせる子ども時代、とっても楽しそうじゃありませんか? ハイキングやピクニックの機会にも、ぜひ本書をご活用下さい。
ちなみに、実際に草笛を鳴らしていると、通りがかる人が興味深く近寄ってきて、なんだか人気者のようになることもあります。本書でも、次々に周囲の人に興味を持たせながら遊んでいく様子がさり気なく描かれていますよ。
作者情報
井上大成(いのうえたけなり)
1962年生まれ。千葉大学大学院博士課程修了。学術博士。森林総合研究所多摩森林科学園研究員。編著書に『昆虫ワールド』(玉川大学出版部)、文を担当した「かがくのとも」に『チョウのふゆごし』(2018年2月号)、『むしとりあそび』(2020年4月号)、『はっぱのかくれが』(2021年7月号)、解説・監修を担当した絵本に『へんしん すがたをかえるイモムシ』(以上、福音館書店)などがある。
中田彩郁(なかたあやか)
1983年生まれ。東京造形大学アニメーション専攻卒業。アニメーション作家。東京造形大学特任教員。TVシリーズやCM、舞台など、活動の幅を広げている。『ヨルナレ Moment to Moment』(2011)がアヌシー国際アニメーション映画祭、広島国際アニメーションフェスティバルなど国内外で多数入選。『境界線』(2014)で第18回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦。絵を担当した「かがくのとも」に『むしとりあそび』(2020年4月号)がある。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :460円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :25×23cm |
初版年月日 | :2024年04月01日 |
通巻 | :かがくのとも 661号 |