作者
中村至男 作
内容紹介
雪の中の白いイヌ、雪だるま、白ウサギ…、輪郭線がなくても、ちゃんと見えてくるから不思議です。
雪の中を走り回るイヌのしろの姿から、雪が降ったときのわくわくする気持ちが伝わってきます。
雪についた足跡をたどると、しろの行動も見えてきます。
「見えないものを見る」がテーマの“目がたのしくなる”絵本です。

編集担当者 より
真っ白な雪の中を元気に走り回る犬のしろの姿は、見えましたか?
雪がうれしくて仕方がない様子が伝わってきましたよね。雪についた足跡をたどると、しろの行動までも見えてきます。
ほかにも白ウサギ、雪だるま、白い鳥……輪郭線がなくても、ちゃんと見えてくるから不思議です。
本作で試みた表現は、「主観的輪郭」を使った視覚現象です。
「主観的輪郭」とは、輪郭に沿った線が書かれていないのに、その輪郭線が認知される錯視のことです。
そんな「見えないものを見る」体験を、本作でぜひ堪能してください。
グラフィックデザイナーの中村至男さんは、絵本を発表するたびに、私たち人間の認知能力と想像力を刺激してくれます。
中村さんがいつも目指しているという“目がたのしくなる”絵本、どうぞお楽しみください。
作者情報
中村至男(なかむらのりお)
グラフィックデザイナー。川崎市生まれ。日本大学芸術学部卒業後、Sony Music Entertainmentを経てフリーランス。著書に『どっとこ どうぶつえん』『はかせのふしぎなプール』『たなのうえひこうじょう』(以上、福音館書店)『サンタのコ』(MUJI BOOKS)『勝手に広告』(佐藤雅彦氏と共著/マガジンハウス)『明和電機の広告デザイン』(土佐信道氏と共著/NTT出版)など。受賞に、第20回亀倉雄策賞、2018年毎日デザイン賞など。『どっとこ どうぶつえん』で、ボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞、最も美しいドイツの本2019を受賞。
書誌情報
読んであげるなら | :4才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2021年01月01日 |
通巻 | :こどものとも年中向き418号 |