作者


尾崎玄一郎尾崎由紀奈

内容紹介


赤いコップがぞろぞろぞろ。

並んでやってきましたよ。

ぞろぞろぞろ、ぞろぞろぞろ。

並んだ行列に向かって「にこにこさーん」と呼びかけると、列の中にいるにこにこさんが、「にこにこ!」とこっちを向いてくれます。

ほかにも、折り紙、グラスと色えんぴつなどで作られた「ぞろぞろ」たちが次々に登場。

身近なものを素材に使った造形がユニークな写真絵本です。

編集担当者 より


「小石や葉っぱ。小さい子って、ものを並べるのが好きですよね」。

作者お二人のそんな着想から生まれた絵本です。

こっちを向くのはどれかな? と指差しながら楽しめます。

個性豊かなキャラクターには、コップやスチールたわしなど身近なものが使われています。

漏斗や色鉛筆は、絵画教室を主催する尾崎さんたちならでは。

素材感を生かしたキャラクター作りが見事です。

制作した立体造形をひとつずつ写真撮りし、手描きの影の絵と組み合わせつつパソコン上で再配置して画面を作っています。

ぞろぞろと並んだ人たちのざわめきが聞こえてきそうなこの絵本、子どもたちにも「にこにこさーん!」と呼びかけてほしいと思います。

折り込みふろく「作者のことば」もユニークなので、ぜひご一読ください。

作者情報


尾崎玄一郎(おざきげんいちろう)


東京都生まれ。東京藝術大学美術研究科修士課程油画修了。現代美術や絵本制作のかたわら、絵画教室の講師を務める。絵画教室OZ代表。絵本に『おしいれじいさん』、『きっさ すなどーひー』(「こどものとも」2019年8月号)『きしゃのゆ』(「同」2016年12月号)『かばんばん』(「こどものとも0.1.2.」2017年11月号・以上福音館書店)『はしれレッドくん』(フレーベル館)『ちかてつ てっちゃん』(岩崎書店)『おにろうのおつかい』(偕成社)がある。東京都在住。

尾崎由紀奈(おざきゆきな)


神奈川県生まれ。東京藝術大学美術研究科修士課程日本画修了。2005年より尾崎玄一郎とのユニットOZCO.などで絵本制作を始める。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2021年01月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 310号