作者


井真紀

内容紹介


畑にのびたツルに花が咲いたよ。

花がしぼんだその後には小さな実が。

これ、なんの実? 

その実はぐんぐん、どんどん、大きくなって……大きな大きなスイカになった!

小さな花が大きな実に育つまでの様子を、丁寧な観察に基づいて精緻に描いた絵本です。

ブラティスラヴァ世界絵本原画展で「金のりんご賞」を受賞された荒井真紀さんの、本物に見紛う絵が見事です。

編集担当者 より


「花が実になる様子を絵本にしたい」とおっしゃる荒井真紀さんは「絵本で実の生長を一番実感しやすい植物は何か?」と検討された末に、受粉後約40日で直径20センチ以上に育つスイカを主役に選ばれました。

「自分の目で見て描く」ということを大切にされている荒井さんは、春になるとご自宅でスイカを植え、夏の収穫まで日々スケッチをするという生活を数年続けて下さいました。(編集部も、会社のベランダで育ててみました。)

そうやって長い時間をかけて、この絵本が生まれました。

縞の1本1本までリアルに描かれたスイカの実が、絵本の中でぐんぐん育ちます。

表紙に並んだタネは、実際に1個の大玉すいかの中に入っていたタネを荒井さんが1つ1つスケッチしたものです。

表紙と裏表紙合わせて、タネの数は全部でいくつでしょう? 答えは折込付録の中に。

世界最大規模の絵本原画コンクール、「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」で「金のりんご賞」を受賞された絵本作家の、本物に見紛う絵をどうぞお楽しみ下さい。

作者情報


荒井真紀(あらいまき)


1965年、東京都生まれ。16歳より故・熊田千佳慕氏に師事。絵本に『あずき』『まどのむこうの くだもの なあに?』(ともに福音館書店)、『あさがお』『ひまわり』『たんぽぽ』(以上、金の星社)など多数。2017年、『たんぽぽ』でブラティスラヴァ世界絵本原画展・金のりんご賞受賞。千葉県在住。

書誌情報


読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:23×20cm
初版年月日:2021年07月01日
通巻:ちいさなかがくのとも 232号