作者
内容紹介
砂遊びを、スケール大きく砂浜でやっちゃおう!
貝がらをスコップ代わりに、砂をほってはつんで、ほってはつんで……やった、大きな山ができたよ。
さて、おつぎはトンネルをほろう。
山の砂を両側からふたりでほってほってほって……あらら、山がくずれちゃった!
トンネルを作れるほどがんじょうな山って、どうやったらできるのかな?
編集担当者 より
子どもたちに人気の砂遊び。今は大人になった皆さんも、幼い頃に砂で山を作って遊んだ思い出があるのではないでしょうか。
とても身近な存在である砂ですが、じつは面白い性質を持っています。
乾いているとサラサラ流れて形が定まりませんが、湿ると形を作れるようになります。
とはいえ水を入れすぎたら、またどろどろに。
濡れると色が変わるのも砂の面白いところです。
また、乾いた砂が山の形になるときは傾斜角度が決まっているそうで、砂時計の中の小さな砂山も、工事現場の大きな砂山も、斜面の角度は同じく約30度なのだとか。
絵本作りにあたって、文章のこさかまさみ氏も絵の岡本よしろう氏も、園や、いろいろな海岸で砂遊びを重ねてくださいました。
最終的に絵本のモデルになった海岸は、神奈川県三浦半島の津久井浜海岸です。
茶色くきめ細かい砂で、しっとり濡れるとひんやりして気持ちがいい。岡本氏の絵からは、そんな津久井浜の砂の感触が伝わってくるようです。
思う存分砂と戯れて、砂がどんなものかを感じる――そこにはその子だけの発見があります。
砂ともっと仲良くなってもらえたらという願いを込めて、この絵本をお届けします。
作者情報
こさかまさみ
兵庫県生まれ。デザイン事務所勤務を経て、子育てをしながら童話を書く。童話に『おばけのクリリン』『オニタロウ』、絵本の文に『どんぐりえんおばけ』『こいのぼりじま』(ともに、「こどものとも」)、『どうぞ どうぞ』(「こどものとも年少版」/以上、福音館書店)など多数。東京都在住。
岡本よしろう(おかもとよしろう)
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :23×20cm |
初版年月日 | :2021年06月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも 231号 |