作者
富安陽子 文/花山かずみ 絵
内容紹介
空に浮かぶくもくもじまにカミナリの一家が住んでいました。
カミナリ一家の仕事は雨をふらすこと。
家族皆で太鼓を叩き、呼び集めた雨雲に乗って今日も仕事に出かけます。
末っ子のポッコも大はりきり。
でも兄や姉に先をこされてばかり。
ポッコは雨をふらすことができるのでしょうか。
にぎやかで楽しいカミナリ一家のお話。
担当編集者 より
雲の上のくもくもじまに暮らす、カミナリの大家族のお話を書いたのは「まゆのおはなし」シリーズや「オニのサラリーマン」シリーズが人気の富安陽子さんです。
子どもの頃から雲を見て「あの上には誰か住んでるんじゃないか」と想像をふくらませるのが好きだったという富安さん。「どこへでも自由に飛んでいけるカミナリ一家のおはなしを書いてみたい」という思いから、大家族ならではのにぎやかさやあたたかさ、そして雲の上の魅力的な世界が広がった楽しいおはなしができました。
親しみやすくてユーモアたっぷりなカミナリ一家の絵を描いたのは花山かずみさん。空に浮かぶくもくもじま、家族みんなでかこむ食卓、空飛ぶ雲の乗り物など、夢と憧れがぎゅっとつまった雲の世界で、子どもたちがポッコと一緒に空飛ぶ雲に乗って思う存分飛びまわり、開放感と満足感を味わってほしいという思いで絵を描かれました。
絵本を読んだ後は、お子さんと一緒に空をながめて、雲の上にはどんな世界が広がっているのかな、この雨はカミナリ一家が降らせているのかな、と想像をふくらませていただけたらうれしいです。
作者情報
富安陽子(とみやすようこ)
東京都生まれ。作家。高校在学中より童話を書きはじめた。おもな作品に『やまんば山のモッコたち』『タヌキの土居くん』「菜の子先生」シリーズ(以上、福音館書店)、『博物館の少女 怪異研究事始め』『絵物語古事記』「シノダ!」シリーズ(以上、偕成社)など多数。絵本に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ、「オニのサラリーマン」シリーズ、『タコやん』『ふしぎな わっか』(「ちいさなかがくのとも」2022年4月号/以上、福音館書店)、『さくらの谷』(偕成社)など。大阪府在住。
花山かずみ(はなやまかずみ)
千葉県生まれ。女子美術大学卒業。建築設計事務所などに勤務後、絵本を描きはじめる。絵本に『せっせ せっせ』(「こどものとも年少版」2020年8月号)、『ねこまたえん』(「こどものとも」2022年7月号)、『しゃっく しゃく』(「こどものとも年少版」2023年8月号刊行予定/以上、福音館書店)、『まくらのマクちゃん』(徳間書店)、『ひみつのかんかん』(偕成社)、『ゆりちゃんのおひなさま』(PHP研究所)、『どこどこ こけし』『スタコラサッサ』(ともにこぐま社)など。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2023年04月01日 |
通巻 | :こどものとも 805号 |