作者


得田之久 文/ザ・キャビンカンパニー

内容紹介


「とっとこ とことこ きのこのこ。みんな げんきに あるいてく」。

きのこのきょうだいが、みんな一緒におでかけです。

山を登ったり、川を渡ったり、元気に進んでいきます。

リズミカルな文章と、カラフルなきのこたちが並んで進む様子が楽しい絵本です。

編集担当者 より


文章を考えてくださったのは、ベテラン作家の得田之久さん。

「こどものとも0.1.2.」では『とまとさんの あかい ふく』(2008年8月号)『ちゃぷちゃぷ ぷーん』(2017年2月号)以来の登場です。

元気に進んでいくきのこのきょうだいの姿を「とっとこ とことこ きのこのこ」と声に出して楽しい文章で、リズミカルに表現してくださいました。

絵のザ・キャビンカンパニーさんは、「こどものとも0.1.2.」に初めて登場です。

おふたりは装飾的でにぎやかな絵が魅力のひとつですが、今回は赤ちゃん絵本ということで、きのこの柄はカラフルに、でも、全体はシンプルに描いてくださいました。

特に、きのこのきょうだいの造形は、頭や手足の大きさをどうするか、目をどこにつけるか、たくさんの案を考えてくださり、その中からチェック柄のきのこに決めました。

歩きはじめた小さな子は、とっとことっとこ自分の行きたいところへ進んでいきます。

転んだり、ぶつかったり、大変なこともあるでしょうが、この作品のように、周りに助けられながら元気に進んでいってほしいです。

作者情報


得田之久(とくだゆきひさ)


1940年、横浜市生まれ。昆虫少年として年少期を過ごし、明治学院大学在学中から昆虫を描きはじめる。絵本に『昆虫』『むしたちのさくせん』『ぼく、だんごむし』『おなかのすいた ばったの トト』(以上、福音館書店)『むしたちのうんどうかい』『まるまるころころ』『くろねこさん しろねこさん』(以上、童心社)など多数。

ザ・キャビンカンパニー(ざ・きゃびんかんぱにー)


阿部健太朗と吉岡紗希による二人組の絵本作家・美術家。ともに大分県生まれ。2009年にユニットを結成、活動を開始し、多数の絵本を出版している。絵本『だいおういかのいかたろう』(鈴木出版)と『しんごうきピコリ』(あかね書房)で日本絵本賞読者賞を二度受賞。大分県の廃校をアトリエにし、日々さまざまな作品を生み出している。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2021年10月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 319号