作者


伊藤秀男

内容紹介


今日はとうちゃんが得意なちゃんぽんめんを作ってくれます。

冷蔵庫から取り出した野菜をざくざく切って、

肉やいかもすかすか切って、さあ、準備は万端。

大きな鉄鍋でどんどん具材を炒めて、

スープを入れて麺も入れて、

一気に仕上げます。

大きなどんぶりに盛り付けて、

ゆでたまごをのせたら、

とうちゃんのちゃんぽんめん、できあがり。

いただきまーす。

担当編集者 より


冷蔵庫や冷凍庫にある具材を使って、とうちゃんが得意のちゃんぽんめんを作ってくれるお話です。

長崎ちゃんぽんと違って細麺を使い、スープも乾物のだしをブレンドしたオリジナル。

ちゃんぽんめんは作者の伊藤秀男さんの得意料理で、ご家族にもよく作るそうです。

何でも入れちゃうおおらかさや豪快な調理、あふれる生活感が魅力的な絵本です。

「ちゃんぽんめん」は、長崎でこの麺を考案した方の故郷の中国・福建省にある、「ご飯を食べる」を意味する「シャポン」という言葉に由来するという説もあれば、「まぜこぜにする」という意味の「ちゃんぽん」だという説もあるようです。

絵は薄い和紙に水彩絵具と墨で描かれています。

味わいのある輪郭線には筆を用いています。

作者情報


伊藤秀男(いとうひでお)


1950年愛知県生まれ。『海の夏』(ほるぷ出版)で小学館絵画賞、『けんかのきもち』(柴田愛子文)で日本絵本大賞、『タケノコごはん』(大島渚文、ともにポプラ社)で日本絵本賞、『うしお』(ビリケン出版)でJBBY賞、IBBYオナーリスト。その他の絵本に『さばうりどん』(長谷川摂子文、岩波書店)『虔十公園林』(宮沢賢治作、ミキハウス)『とうちゃんなんかべーだ!』(ポプラ社)『これ、もっていき』(村上しいこ文、講談社)『たべもの』(中江俊夫ことば)『キャベツのくすくす』(大川久乃文、「こどものとも年少版」2012年6月号・ともに福音館書店)など。名古屋市在住。

書誌情報


読んであげるなら:2才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:21×20cm
初版年月日:2021年07月01日
通巻:こどものとも年少版 532号