作者
内容紹介
林の中を歩いていて、不思議に折れ曲がった葉っぱや、丸まった葉っぱがあれば、試しに開いて見てみましょう。
中には蝶の幼虫が隠れていることがあります。
もしいなかったら、近くの葉っぱを探してみて下さい。
巣から出て来た幼虫が、その付近で見つかるかもしれません。
チョウの幼虫がつくる色々な形の隠れ家を紹介します。
担当編集者 より
林の中を歩いていると、不思議に折れ曲がった葉っぱ、丸くちぎれた葉っぱ、飾りの様にひらひらとぶら下がった葉っぱを見かけることがあります。
風や雨でこうなるのかな、と思われるかもしれません。
そうしたら試しに葉っぱを開いてみて下さい。
中にはチョウの幼虫が隠れていることがあります。
開いてみて、もし幼虫がいなくても、近くの葉っぱを探してみて下さい。
巣から出て来た幼虫が、その付近で見つかるかもしれません。
ある種の幼虫は葉っぱを丸めたり、かけらをぶら下げたりして巣を作ります。
巣から時々出かけて行っては、葉っぱを食べて巣に帰るチョウの幼虫たちは、職住近接(テレワーク?)の達人のようです。
かくれがに使われていた葉っぱは、開いてしまっても大丈夫。
幼虫はしばらくはじっとしていますが、やがてまた活発に動き出し、壊された巣を元通りに修復します。
作者情報
井上大成(いのうえたけなり)
千葉大学大学院自然科学研究科博士課程修了。学術博士。森林総合研究所多摩森林科学園研究員。子どもたちに科学の楽しさを伝える「サイエンス・キッズ」で講師を勤めている。編著書に『昆虫ワールド』(玉川大学出版部)がある。「かがくのとも」では『チョウのふゆごし』(2018年2月号)、『むしとりあそび』(2020年4月号)に続き3作目。
松山円香(まつやままどか)
武蔵野美術大学油絵学科卒業。CGデザイナーとしてゲーム会社に勤務後、絵本作家になる。物語絵本に『ヤモップさん、ぴたっとかいけつ!』(あかね書房)などがある。「かがくのとも」では『チョウのふゆごし』(2018年2月号)に続き2作目。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :25×23cm |
初版年月日 | :2021年07月01日 |
通巻 | :かがくのとも 628号 |