作者
及川賢治 作
内容紹介
使われて小さく丸くなった石けんと消しゴムが、ある日、部屋の片隅で出会います。
そっくりなふたりは、すぐになかよしになり、一緒に探検することにしました。
家のあちこちをころころ転がってたどりついたのは、出しっぱなしのおもちゃが広がる、まるで遊園地のような、子ども部屋でした。
小さなふたりのささやかな大冒険。
担当編集者 より
大人にとっては、もう使い物にならないゴミ箱行きの物でも、子どもにとっては心ときめく宝物だったりすること、ありますよね。
今回の主人公は、使われて小さく丸くなった、せっけんとけしごむ。
与えられた役割をまっとうしたふたりが、部屋の片隅で出会い、第二の人生を思う存分楽しむ様子は、作者である及川さんの、小さきものたちへの愛情にあふれています。
そんなささやかな探検は、コマ割りという漫画独特の技法を用いることで、臨場感あふれるものになりました。
この作品が「初めてのコマ割りの本」という子どもたちも多いでしょう。
お子さんといっしょに、せっけんとけしごむの行方を楽しく追っていただけたらうれしいです。
作者情報
及川賢治(おいかわけんじ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。竹内繭子とともに、100%ORANGEとしても活動。イラストレーション、デザイン、広告など幅広く活躍中。絵本に『もぐとぐると うみかぜごう』(「こどものとも」2016年4月号)『ひもがいっぽん』(「こどものとも年中向き」2014年4月号)『ぴったりこ』(「こどものとも0.1.2.」2020年4月号)『ちゃぷちゃぷ ぷーん』(「同」2017年2月号)『ぶぅさんのブー』『だっこ だっこ だーいすき』『よ・だ・れ』『バナナのはなし』『そらのかんちゃん、ちていのコロちゃん』(以上、福音館書店)『まるさんかくぞう』(文溪堂)など。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2022年01月01日 |
通巻 | :こどものとも 790号 |