作者
北村人 作
内容紹介
バケツと熊手が砂場で遊んでいると、シャベルが「いーれーて」。
バケツと熊手が「いーいーよ」と返事をして、みんな一緒に砂場で遊びます。
クレヨン、積み木、楽器など、モノたちがそれぞれ「いーれーて」「いーいーよ」とやり取りをして、一緒に遊ぶ様子を描きます。
友だちと遊ぶ楽しさを描いた、うれしくなる作品です。
担当編集者 より
「いーれーて」「いーいーよ」のやりとりは、幼稚園・保育園や公園など、子どもが集まる場所で日常的に見られる光景ですが、仲間に入りたいのに「いーれーて」と言えない子や、もじもじしながら小さな声で言う子をしばしば見かけます。
その気持ちを伝えるのは、大人が考えるほど簡単なことではありません。
でも、なかなか言えない子も、「いーれーて」と大きな声で言えるようになりたいと思っているのではないでしょうか。
そんな子どもや、入園や新しいクラスでまだ友だちになじめない子どもの背中を、そっと押してくれる作品になればうれしいです。
もちろん一人で遊ぶのが好きという子もいますから、大人はその子がどうしたいのかを大切に温かく見守ってあげてくださいね。
作者情報
北村人(きたむらじん)
1981年、東京都生まれ。東海大学教養学部芸術学科卒業。装画を手がけた書籍に『ぼくの守る星』(神田茜著/集英社)『そして生活はつづく』(星野源著/文春文庫)など多数。絵本に『万次郎さんとおにぎり』『万次郎さんとたぬきのこ』(「こどものとも」2021年5月号)『万次郎さんとすいか』(「こどものとも年中向き」2015年8月号)『はーい おはよう!』(「こどものとも0.1.2.」2019年5月号/以上、福音館書店)『しましましましょ』(小学館)『カシャッ!』(ポプラ社)『おひさまでたよ』(絵本館)『でんしゃから バイバーイ』(くもん出版)、童話の挿絵に『オニタロウ』(福音館書店)がある。
書誌情報
読んであげるなら | :2才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :21×20cm |
初版年月日 | :2022年05月01日 |
通巻 | :こどものとも年少版 542号 |