作者


鈴木周作

内容紹介


ここは、路面電車が走る寒い北の街。

線路に雪が積もると、路面電車は走れなくなります。

そんなときに活躍するのが線路の雪かきを担う「ゆきかきでんしゃ」(通称「ササラ電車」)です。

前後のブラシをぐるぐる回して、ぶるるるん! と、線路に積もった雪を掃き飛ばします。

ゆきかきでんしゃが通った後には、雪で埋もれた線路がハッキリと見えるようになりました!

編集担当者 より


絵本の舞台は北海道札幌市。

路面電車の線路に積もった雪の除雪を担う「ゆきかきでんしゃ」が今回の絵本の主人公です。

「ササラ電車」と呼ばれることも多い「ゆきかきでんしゃ」の魅力を一冊の絵本にまとめあげたのは、札幌市在住のイラストレーター、鈴木周作さんです。

絵本の企画が始まる前から、札幌に雪が降るたびに、路面電車が走る通りに駆け付け、「ゆきかきでんしゃ」を追い続けてきたという鈴木さん。

絵本のページを繰るごとにゆきかきでんしゃのボディに雪がこびりついていくところなど、徹底的な取材に基づくディテールに、鈴木さんのこだわりが詰め込まれています。

かつて鈴木さんが絵を手がけた絵本『くるま はこびます』(福音館書店)に登場する自動車たちもこっそり描き込まれています! ぜひ探してみてくださいね。


また、今回の絵本は、ゆきかきでんしゃがブラシで雪を掃き飛ばすところをしっかり見せるため、「ちいさなかがくのとも」では珍しい右開き(テキストは縦書き)にしてあります。

札幌の冬の風物詩をぜひともご堪能ください!

作者情報


鈴木周作(すずきしゅうさく)


北海道札幌市在住のイラストレーター。独学で習得した水彩色鉛筆画で、地元の路面電車と街の風景、飛行機、エゾリスなどを描いている。北海道の雑誌「スロウ」にて札幌市電を題材にした連載をもつ。2011年から、えちぜん鉄道のカレンダーのイラストを毎年手がける。絵本に『くるま はこびます』、『でんしゃをはこぶ』(「かがくのとも」/ともに福音館書店)などがある。

書誌情報


読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:2×2cm
初版年月日:2022年12月01日
通巻:ちいさなかがくのとも 249号