作者


乾栄里子 文/西村敏雄

内容紹介


アルマジロのマジマジはのんびりやさん。

散歩中、コロコロコローッと転がって、穴にはまって抜けられなくなります。

でも、マジマジは「しょうがないない しょうがない」とのんびり。

そのうちに背中がもぞもぞしてきて……。助けてくれたのはもぐらくん! 

のんびりやのマジマジともぐらくんの、さりげなく温かい交流を描いたお話です。

担当編集者 より


 動物園で見かけた可愛らしいアルマジロの歩き方に魅せられたという、作者の乾栄里子さん。アルマジロはちょこちょこと動くので、実際にはそこまでのんびりした性格には見えないかもしれませんが、顔はおっとりとしています。そして、このお話に登場する“我がアルマジロ”マジマジはのんびりやさん。その発想が面白く、マジマジを魅力的な存在にしています。


 「しょうがないない しょうがない/みえなかったら しょうがない」――何て素敵な言葉なんでしょう! この大らかさ。思わず力が抜け、笑いがこみあげてきます。声に出して楽しいリズミカルな言葉は、幼い子どもも口ずさみたくなることでしょう。

 西村敏雄さんの愛嬌のある絵と共に、のんびりやのアルマジロのお話を、どうぞのんびり、たっぷりお楽しみください!

作者情報


乾栄里子(いぬいえりこ)


1964年、東京都生まれ。東京造形大学デザイン科卒業後、インドへ留学。バナスタリ大学でテキスタイルを学ぶ。絵本に『バルバルさん』『バルバルさんと おさるさん』(「こどものとも」2021年4月号)『おんぶに だっこに かたぐるま』(「こどものとも0.1.2.」2021年12月号・すべて西村敏雄絵/以上福音館書店))などがある。東京都在住。

西村敏雄(にしむらとしお)


1964年、愛知県生まれ。東京造形大学デザイン科卒業。インテリアとテキスタイルのデザイナーとして活動後、絵本の創作を始める。主な絵本に『もりのおふろ』『もりのおふとん』『まてまて タクシー』『どうぶつサーカス はじまるよ』(以上福音館書店)など多数。東京都在住。

書誌情報


読んであげるなら:2才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:21×20cm
初版年月日:2023年02月01日
通巻:こどものとも年少版 551号