作者
こかぜさち 文/わきさかかつじ 絵
内容紹介
一台の飛行機が「ぷーん!」と飛び立ち、大空をのびのびと飛び回ります。
鳥と出会い、家々や山の上を飛んでいくと目の前に雨雲が。
雲や雨の中も「ぷるるん ぽこぽこ」「ぶるるん ぱしゃぱしゃ」と元気よく軽やかに飛んでいきます。
雨雲を抜けると、気持ちのいい青空に出ました!
弾むような言葉と、色鮮やかな絵の、赤ちゃんのための飛行機の絵本です。

編集担当者 より
ある日、編集担当が保育園の1歳児たちと公園で遊んでいると、空を指さしながら「いた」と言う子がいました。見上げると、そこには豆粒ほどに見える飛行機が。よく見つけるなあと感心していると、ほかの子たちも言葉を発したり、指をさしたりして「ひこうき、いたよ」と教えてくれました。見つけた喜びや、気持ちよさそうに空を飛ぶ姿にひきつけられるのだなと実感したのと同時に、赤ちゃんに楽しい飛行機の絵本を届けたいと思った出来事でした。
この絵本の文章を書かれた小風さちさんは、各地の飛行場に何度も足を運び、飛行機の気持ち、幼い子の気持ちになって文章を考えられました。「ぷるるん」といった跳ねるような楽しい言葉と、脇阪克二さんが描くシンプルで色鮮やかな絵が相まって、伸び伸びとした気持ちのいい飛行機の絵本ができました。
作者情報
こかぜさち
東京都生まれ。絵本に「わにわに」シリーズ、『とべ! ちいさいプロペラき』『あむ』『ぶーぶーぶー』『よ・だ・れ』、童話に『こぶたのピクルス』『ピクルスとふたごのいもうと』(以上、福音館書店)など。翻訳絵本に『みっつのねがいごと』(岩波書店)など、長編童話に『ゆびぬき小路の秘密』(福音館書店)がある。
わきさかかつじ
1944年、京都府生まれ。テキスタイルデザイナーとして68年からフィンランドのマリメッコ社、76年からニューヨークのラーセン社で働く。現在はSOU・SOUのテキスタイルデザイン制作に集中している。絵本に『ぶーぶーぶー』『どのはな いちばんすきな はな?』『アリになった数学者』(すべて福音館書店)などがある。
書誌情報
読んであげるなら | :0才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :22ページ |
サイズ | :20×19cm |
初版年月日 | :2023年05月01日 |
通巻 | :こどものとも0.1.2. 338号 |