作者
真木文絵 文/石倉ヒロユキ 絵
内容紹介
植木鉢のポットくんに植えられたのは、トゲトゲで太くて長い植物、サボテンさんです。
ある日、ポットくんが立ち上がろうとすると、長くて重たいサボテンさんのためにバランスを崩して転んでしまい、サボテンさんの腕が折れてしまいます!
でもサボテンさんは何事もないような様子。
大丈夫なのでしょうか!?
サボテンの越冬の物語を通じて、その生態を紹介します。

担当編集者 より
1998年発行の『ポットくんのおしり』以来、25年以上にわたって愛されている「ポットくん」シリーズ待望の新作です。
今回、植木鉢のポットくんに植えられているのは、トゲトゲで太くて長い植物、サボテンさん。サボテンさんはポットくんに自慢話ばかりします。その言葉遣いは偉そうで強がりですが、何だか憎めない愛嬌も。
真木文絵さんが紡ぐ、そんなサボテンさんとポットくんのやりとりの物語に、本作も石倉ヒロユキさんが絵を描かれました。
実は石倉さんは数え切れないほどのサボテンを観察、撮影し、サボテンの書籍の制作にも携わっています。本作はそのご経験も存分に活かされました。石倉さんが撮影したサボテンと多肉植物の写真の数々が付録ポスターにもなっています。
枝が腕のように見えるサボテンは、かねてより擬人化され、愛されている植物。サボテンさんのように、水のやり過ぎにさえ注意すればいいような育てやすいものも多く、ベランダなどでの園芸入門としてもぴったりでしょう。
作者情報
真木文絵(まきふみえ)
東京都生まれ。東京女子大学英文学科卒業。童話作家、植物療法士、ハーブ愛好家。石倉ヒロユキとの共著に『やさいのかたち』、「ポットくん」シリーズ、「育てて、発見!」シリーズ(以上、福音館書店)など多数。
石倉ヒロユキ(いしくらひろゆき)
島根県松江市生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。40代で英国の庭を250箇所以上巡り歩き、その頃から写真を撮り始め、エッセーや絵本をかくようになる。身近な暮らしを楽しむ園芸書など著作多数。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :25×23cm |
初版年月日 | :2023年12月01日 |
通巻 | :かがくのとも 657号 |