作者
みやまつともみ 作
内容紹介
花も無いのに、木や草の周りをチョウが飛んでいます。
チョウは葉っぱにとまると、お腹を丸めて、おしりを「ちょん!」とつけました。
「ちょん!」したあとに残されたのは小さな粒、チョウの卵です。
産み付けられてから約一週間……卵からはチョウの幼虫が生まれました!
モンシロチョウ、シジミチョウ、アゲハチョウの3種類のチョウの産卵が描かれています。
編集担当者 より
『ちょうが ちょん!』に登場するのはモンシロチョウ、シジミチョウ、アゲハチョウの3種類。それぞれのチョウとその卵、そして幼虫をつぶさに観察し、描いてくださるのはみやまつともみさんです。
絵本のクライマックス、アゲハチョウの幼虫の孵化の場面を描くにあたって、みやまつさんは「描くからには実際に見なくては!」と、顕微鏡を駆使して、観察を始めました。でもその道のりは平坦ではありませんでした。ちょっと目を離した隙に孵化してしまったり、そもそも孵化に至らなかったり……。幼虫が卵を食い破って出てくる様子をじっくりと観察することに成功したのは、なんと11回目のチャレンジのときだったそうです。
みやまつさんの制作技法は貼り絵です。様々な色、質感の紙を、ハサミのみ(カッターは使いません)で切り出していきます。描く対象に合わせて多種多様な紙を使うというみやまつさん。たとえばチョウの触角のシマシマ模様を表現するために使ったのは、なんと細く切ったバーコード! 「この部分に使われている紙はどんな紙だったんだろう?」と想像しながら絵を見てみるのも楽しいかもしれませんよ。
作者情報
みやまつともみ
1972年、神奈川県生まれ。東邦大学理学部生物学科卒業。ウミガメの生態研究、水族館勤務を経たのち、2001年よりイラストレーターとして活動している。貼り絵で動物、植物、生活まわりのものなどを描く。絵本に『のりたいな』『たべたいな』(「こどものとも0.1.2.」2009年7月号)『なかよし だあれ』(「同」2018年6月号)『あ、むしさん』(「同」2020年5月号)『うみのいきもの かくれっこ』(「こどものとも年少版」2022年6月号。以上、福音館書店)、『さわらせて』(アリス館)などがある。神奈川県在住。
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :23×20cm |
初版年月日 | :2023年08月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも 257号 |