作者
中村至男 作
内容紹介
これはふしぎな「むしずかん」。
一見、正方形がいくつか並んでいるだけですが、あらふしぎ、テントウムシに見えてきた!
単純な四角の集まりが想像力を刺激してくれる、見る楽しさ・分かる喜び満載の絵本です。
「この虫なんだ?」「わかった!」と、頭をやわらかーくしておたのしみください。
担当編集者 より
著者の中村至男さんは、幅広い分野の第一線で活躍するグラフィック・デザイナーです。制作する絵本もその感覚を生かした、ビジュアルと発想のユニークさが魅力です。特に2012年のデビュー作『どっとこ どうぶつえん』は、文章のない絵だけの内容ながら、鮮烈なおもしろさで多くの読者を夢中にさせました。その熱狂は海を越え、海外でも多くの国で刊行されており、イタリア・ボローニャではラガッツィ賞の栄誉に輝きました。
ドット絵は、ドットの数が少なければ少ないほど作るのが難しく、見る側の想像力も試されます。中村さんは本作『どっとこ むしずかん』で、前作以上にドットの数を絞り込み、極限までシンプルな造形を目指しました。受け身で見ているとただの模様に見えるかもしれませんが、前のめりになって見てみると、元の対象からそぎ落とされたたくさんの要素が、見る人の中で生き生きと動き出します。
映像メディアの発達著しい現代だからこそ光る、知的で能動的な喜びを、ぜひ子どもたちと味わってください。
作者情報
中村至男(なかむらのりお)
じょうほう
書誌情報
読んであげるなら | :4才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2023年07月01日 |
通巻 | :こどものとも年中向き 448号 |