作者


イチンノロブ・ガンバートル 文 津田紀子 訳 バーサンスレン・ボロルマー 絵

内容紹介


めだまやきを食べたい姉妹が、にわとり小屋に卵をとりにいきます。

でも、小屋に卵はありません。

「こけっこ こけっこ さがしてごらん」とにわとりが歌いだし、姉妹はお庭のどこかにある卵を探します。

見つけたと思ったら、白いボールだったり、毛糸玉だったり……。

姉妹がおいしいめだまやきを食べるまでを描いた、絵探しが楽しい絵本です。

担当編集者 より


 自分で見つけた産みたての卵で作ってもらうめだまやきは、それはそれはおいしいでしょうね。でも、そう簡単に卵は見つかりません。ボロルマーさんならではの緻密な絵で、卵に似た白いものや、たくさんの生きものが描かれ、絵探しを存分に楽しめる作品になっています。


 絵本に登場する姉妹のモデルは、ボロルマーさんと妹さんです。ボロルマーさんが子どもの頃、実際ににわとりを飼っていたときの経験から、この作品は生まれました。ジョージとサラというにわとりの名前は、その頃読んでいた外国の本から名付けたそうです。そんな思い出をもとに、楽しいお話を考えてくださったのは、同じくモンゴル出身のガンバートルさん。「こけっこ こけっこ さがしてごらん」という魅力的な歌とともに、一緒に卵を探す楽しい気分を味わえます。はりねずみやうさぎなどの動物たちも登場し、何度読んでも楽しい発見がある絵本です。

作者情報


イチンノロブ・ガンバートル


モンゴル文化芸術大学美術学部卒業、文教大学研究生修了。野間国際絵本原画コンクールで奨励賞を受賞。妻のボロルマーと共同で絵本を創作している。絵本に『トヤのひっこし』『モンゴル大草原800 年』『らくだの おやこ』(「かがくのとも」2022年9月号)『だれかいるみたい』(「こどものとも年少版」2020年7月号/以上、福音館書店)など。

津田紀子(つだのりこ)


早稲田大学卒業後、モンゴルでモンゴル語と児童文学を学ぶ。ウランバートル大学大学院修士課程修了。モンゴルの児童文学を紹介するほか、上記ガンバートルとボロルマーの共作の翻訳をつとめる。

バーサンスレン・ボロルマー


モンゴル文化芸術大学美術学部卒業、文教大学研究生修了。『ぼくのうちはゲル』(石風社)で野間国際絵本原画コンクールグランプリ、ボローニャ国際絵本原画展入選ほか受賞多数。絵本は、上記ガンバートルとの共作のほかに『モンゴルの黒い髪』(石風社)『お月さまにいるのはだあれ?』(文教大学出版事業部)など。

書誌情報


読んであげるなら:2才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:21×20cm
初版年月日:2024年10月01日
通巻:こどものとも年少版 570号