作者
内容紹介
北のお山のてっぺんに小さな家があり、その家には、のっぽの山姥と山姥の娘まゆが住んでいました。
ある日、まゆは雑木林の奥で鬼に会います。
お腹のすいていた鬼は、まゆを鍋で煮て食べようと思い「風呂を沸かす」と嘘をつきます。
まゆはそうとは知らず、薪の山を作ったり、かまどの石を積んだり、はりきって鬼を手伝います。
ところがお湯が沸くと、風呂を沸かしているとばかり思っているまゆは、「お先にどうぞ」と言うなり、鬼を鍋に放り込んでしまいます。
鬼はお尻をやけどして「おんおん」泣きだしますが、まゆは「だいじょうぶ。お母ちゃんが薬を塗ってくれるから」と言って、鬼をかつぎあげ、山姥母さんのもとへかけつけて、やけどの手当てをしてもらいます。
富安陽子さんの単行本『やまんば山のモッコたち』(小社刊)と同じ主人公が活躍する<やまんばのむすめ まゆのおはなし>シリーズの絵本第一作目です。
痛快なお話を存分にお楽しみください。
作者情報
富安陽子(とみやすようこ)
1959年、東京生まれ。高校在学中より童話を書きはじめた。絵本の文の仕事に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ・「オニのサラリーマン」シリーズ(ともに福音館書店)、『さくらの谷』(偕成社)など。童話に『やまんば山のモッコたち』「菜の子先生」シリーズ・「菜の子ちゃん」シリーズ(以上、福音館書店)、『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)、『盆まねき』『絵物語古事記』(ともに偕成社)、「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズ(ポプラ社)、「やまんばあさん」シリーズ・「妖怪一家九十九さん」シリーズ(以上理論社)など多数。
降矢なな(ふりやなな)
1961年、東京に生まれる。スロヴァキア共和国ブラティスラヴァ美術大学にて石版画を学ぶ。絵本に「まゆ」シリーズの他、『めっきらもっきら どおんどん』『きょだいな きょだいな』『ちょろりんの すてきなセーター』『ちょろりんと とっけー』『おっきょちゃんとかっぱ』『たあんき ぽおんき たんころりん』『あいうえおうた』『ねえ どっちがすき?』(以上、福音館書店)、『ピーターとおおかみ』「おれたち、ともだち!」シリーズ(以上、偕成社)など多数。スロヴァキア共和国在住。
書誌情報
読んであげるなら | :4才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :1999年4月1日(こどものとも) |
通巻 | :- |
※「こどものともセレクション」・「えほんのいりぐち」は、一般の書店では販売しておりません。園で申し込みチラシが配られた場合や、園から案内があった場合のみ、ご購入が可能です。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。