作者


大川久乃 文/福知伸夫

内容紹介


いろんな人の手や、身の回りのものと“あくしゅ”をしてみよう。

赤ちゃんの手と“ふにふに あくしゅ”。

ぬいぐるみと“もこもこ あくしゅ”。

お父さんの手と“ごつごつ あくしゅ”、では公園のブランコは?

砂のついた手と手であくしゅをすると?

身近な感触をあくしゅで味わいながら、日本語ならではの豊かなオノマトペ(擬音語・擬態語)で表現していきます。

編集担当者 より


 

 

 

 

 いろんな人の手や、身の回りのものと“あくしゅ”をしてみよう。赤ちゃんの手と“ふにふに あくしゅ”。お父さんの手と“ごつごつ あくしゅ”、公園の遊具はどんな手ざわり? 砂のついた手と手であくしゅをしてみると……?
 私たちの日常は「触れること」の連続です。何にも触らずに過ごす日は一日としてないでしょう。でも触感をじっくり味わい、さらに言葉にして誰かと分かちあう機会はそれほど多くないかもしれません。この絵本ではそんな触感を“あくしゅ”で味わいながら、「ふわふわ」「ごつごつ」といった日本語ならではの豊かなオノマトペ(擬音語・擬態語)で表現していきます。
 リズミカルな文章で、子どもの日常にあふれる触感を拾いあげてくださったのは大川久乃さん。ご自身初となるクレヨン画で、手やものの質感を表現してくださったのは福知伸夫さんです。お二人の力が合わさることで、耳(言葉)と目(絵)から“触感の楽しみ”へと誘う今作が生まれました。
 読んだあとはぜひ、実際にいろんなものに触れて、そのときの感覚を言葉にしてみてください。自分の感覚と向き合うこと、そして誰かと共有することの喜びを実感できるはずです。

作者情報


大川久乃(おおかわひさの)


埼玉県生まれ。絵本童話作家。女子聖学院短大国文科、日本児童教育専門学校児童文学専攻科卒業。日本児童文芸家協会会員。絵本に『はたきがけこうしん』(「こどものとも年中向き」)、『キャベツのくすくす』『どっさり おやさい』(「こどものとも年少版」)、『あわあわ ふわふわ! くまの たんくん』(「ちいさなかがくのとも」/以上、福音館書店)、絵童話に『おはなし ごほん』(あかね書房)など。Web上でも創作発表している。東京都在住。二児の母。

福知伸夫(ふくちのぶお)


1968年、東京都生まれ。少年時代は埼玉県浦和市(当時)で育つ。絵本に『とってください』『こちょこちょ』『ぱか ぱか』『ころろん ころろん』『おきて おきて』『つないで つないで』(「こどものとも0.1.2.」)、『せんにんみかん』(「こどものとも」)、『なぞってみたよ』『こすって こすって』『ひらいてみると』『おっと おっと おっとっと』(「ちいさなかがくのとも」/以上、福音館書店)『だんだんのみ』『はなたれこぞうさま』(ともに岩波書店)など多数。静岡県在住。

書誌情報


読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:2×2cm
初版年月日:2024年3月01日
通巻:ちいさなかがくのとも 264号