作者


鎌田暢子 作

内容紹介


森の中の小さな家に、ハリボーというハリネズミが住んでいました。

ハリボーの仕事はえんとつそうじ屋です。

朝の身支度と仕事道具の点検が終わったら、さあ出発! 

今日は、ウサギさん、キツネさん、アナグマさんの家々をまわって、すすで汚れたえんとつをきれいにそうじしていきます。

働きもののハリボーの、丁寧な仕事ぶりを描いたお話です。

担当編集者 より


すすで汚れた煙突をゴシゴシ磨いてきれいにするハリボーの仕事ぶり、いかがでしたか。自分の仕事に誇りをもって実直に働く喜びを、ハリボーが小さな背中で教えてくれているようです。鎌田さんがご家族と住んでいたスウェーデンでは、煙突屋根の家をよく見かけたそうです。

それにしても、毎朝すっきりと目覚めて、朝ご飯を食べ、きちんと身支度をして家を出る、そんな規則正しい生活と、丁寧で確かな仕事ぶり、そんなハリボーの一日を見ていると、こんな風に日々を送れたら・・・と思わずにはいられません。

すてきなしつらえの部屋には、ささやかでも好きなものに囲まれて過ごす、スウェーデンの暮らしのエッセンスがちりばめられています。ハリボーの家に飾られた写真など、鎌田さんの遊び心もどうぞお楽しみください。

作者情報


鎌田暢子(かまたのぶこ)


1952年、島根県生まれ。奈良女子大学文学部在学中に、児童文学者中川正文氏に師事し、子どもの本の絵を描くようになる。絵本に『きっと あえる-わたりどりのともだち-』『よくきたね』(松野正子・文)『ねんねんよう』(神沢利子・文/「こどものとも0.1.2.」2016年4月号)『おまめ』(「こどものとも年少版」2015年5月号)『おばあちゃんのくろまめ』(「かがくのとも」2019年1月号/以上、福音館書店)『りんご』(松野正子・文、童心社)など多数。島根県出雲市在住。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2023年11月01日
通巻:こどものとも 812号