作者


杉田比呂美 さく

内容紹介


柔らかいパンをさわると、ふかふか。ぬいぐるみは、もこもこ。畳に寝転べば、ざらざら。レースのカーテンは、さらさら。草の上を歩くと、ちくちく。

小さな子が、身近にあるいろいろな物にふれたときに全身で感じる感触を、その子の楽しそうな様子とともにいきいきと描きます。

リズミカルな音が楽しく、いろいろな物にさわってみたくなる絵本です。

担当編集者 より


 『ふかふか ぺたぺた』では、小さな子が身近な物に手や足でさわったときの感触を、楽しそうな様子とともに描きます。すべすべ、もこもこ、しゃくしゃく、といったリズミカルな音が心地よく、読み終わるといろいろな物にさわってみたくなります。


 作者の杉田比呂美さんの絵は、それぞれの物を的確に描き出し、さわった時の感触を鮮やかに思い起こさせてくれます。また、子どもの姿もやさしい眼差しで描かれていて、子どもにとってのさわることの楽しさが、画面いっぱいに伝わってきます。


 小さな子は、言葉を聞いて理解するより前に、実際にふれ、確かめることでその物を認識し、自分の世界を広げていきます。手を伸ばして感触を確かめたり、地面を踏みしめたりすることを覚え始めた子どもたちにとって、この絵本は、親しみと実感をもって楽しめることでしょう。

 絵本の中でいろいろな感触を楽しんだら、実際に身の回りの物をたくさんさわってもらえたら嬉しいです。

作者情報


杉田比呂美(すぎたひろみ)


1959年、東京都生まれ。イラストレーター。絵本や、本の装画・挿絵などを手がける。絵本に『ダーウィンのミミズの研究』『てのひらおんどけい』『みちとなつ』(すべて福音館書店)、『12にんのいちにち』(あすなろ書房)など多数。「こどものとも0.1.2.」の作品に『うちわ ぱたぱた』(2013年8月号)『くるくる くるりん』(2010年1月号)『ひとつ・いっぱい』(2007年1月号)、「ちいさなかがくのとも」の作品に『ボートにのろうよ』(2020年10月号)『ぼくのかさ』(2015年6月号)『ゆき いちばんのり』(2012年12月号)などがある。東京都在住。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2024年10月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 355号