福音館のDo!図鑑シリーズは、毎日の生活から野外活動まで、何でも自分でやってみるためのガイドとして最適のシリーズです。シリーズ9冊の中から日々の保育ですぐ使えるアイデア満載の『工作図鑑』をご紹介します。
『工作図鑑 作って遊ぼう!伝承・創作おもちゃ』
木内勝 作/木内勝、田中皓也 絵
世界にひとつ、自分だけのおもちゃを作ろう!
家にある段ボールや画用紙、牛乳パック、空き缶などを使って、自分で手づくりのおもちゃを作ることができたら、なんだかワクワクしませんか? 自分でおもちゃを作ってみたい!と思っている方にオススメの『工作図鑑』をご紹介します。
まずは工作に使えそうな材料を探します。紙皿や紙コップ、輪ゴム、ストロー、クッキーが入っていた箱やトイレットペーパーの芯など、家にあるものがほとんど。そして、次はどんな道具を使うのか、道具の使い方や注意事項を確認します。はさみ、小刀、千枚通し、かなづちなど、使用する道具によって8章に分かれていて、ページをめくると、使う「道具」と「材料」が書いてあるので、自分で作れそうなおもちゃをチェック!
イラストで描かれた「作り方」を見ながら制作します。完成したら「遊び方」を見て遊んでみましょう。本に載っている遊び方だけではなく、色々工夫をして改良したり、おもちゃ同士組み合わせて遊んでみたり、楽しみ方は自由自在です。おもちゃの前には、A・B・C・Dと難易度も書かれているので、簡単なものから挑戦してどんどんステップアップできます。
この、タコ糸をひっぱって上に登る忍者は、うしろにお城の石垣の背景をつけるといいよ!とアドバイスをもらい、現在も改良中です。世界にひとつのオリジナルおもちゃができました。
掲載されている創作おもちゃは、伝承おもちゃを含め、なんと170種以上! 折り紙のようなシンプルなものから、牛乳パック101個(!)とベニヤ板を使って作るカヌーといった大作まで、様々なおもちゃを作ることができます。
年長さんとまずは紙飛行機を作ってみましたが、「いつも作っている飛行機よりよく飛ぶ!」と大喜び。さっそくどれだけ飛ぶか競争がはじまりました。割り箸と輪ゴムで作る割りばし鉄ぽうも、お気に入りのおもちゃとなりました。大人が少し手伝いながらも、自分で作ったおもちゃは愛着が湧くようです。段ボールを6個使って作る秘密基地のようなスペースステーションや、ビー玉のジェットコースターなど、これから作りたいおもちゃを選んで、楽しみにする時間もできました。
園でも様々なおもちゃを作って、遊んでみてくださいね!
作者情報
木内勝(きうちかつ)
1957年東京都生まれ。学生時代から子ども会活動にかかわり、都内の児童館などで工作指導を行う。NHK文化センター光が丘校児童絵画工作教室講師、大妻女子大学非常勤講師などを務め、1990~2005年には文教大学付属幼稚園で「絵本から始まる造形遊び」を指導。著書に『やさいのおなか』『工作図鑑』(以上福音館書店刊)、『牛乳パックでつくる/インドア編』『同/アウトドア編』(創和出版刊)などがある。「ひらけ! ポンキッキ」などテレビやラジオにも出演。
書誌情報
対象 | :少年少女~大人まで |
定価 | :1,760円(税込) |
ページ数 | :384ページ |
サイズ | :19×13cm |
初版年月日 | :1988年3月15日 |
シリーズ | :福音館の科学シリーズ |