作者 


大島英太郎 文・絵

内容紹介


はるか昔の日本には、野生のゾウがすんでいました。いったい、どんなゾウがいたのでしょう? この本では、およそ1900万年前から数万年前までの間に日本にいた7種類のゾウを、臨場感たっぷりの絵でご紹介します。4本キバのゾウから、ナウマンゾウ、マンモスまで。遠い昔の日本にタイムスリップした気分でお楽しみください。。

担当編集者 より


 

動物園でよく見るゾウといえば、アジアゾウや、アフリカゾウ(サバンナゾウ)です。いま地球上に生息しているゾウは、それにシンリンゾウをくわえた3種類しかいません。でも実は昔は、世界にはもっとたくさんの種類のゾウがいたとされています。そして日本にも、ゾウたちがすんでいた頃があったのです。

日本にもっとも古いゾウがいたのは、およそ1900万年前。(私たちホモサピエンスが生まれたのが20~30万年前と言われているので、途方もなく昔です……。)その頃は、キバが4本の少し変わった見た目のゾウがいました。400万年前ぐらいになると、体の高さが4メートル近くある大型のゾウが出現します。さらにもっと後になると、ナウマンゾウやマンモスが現れて……。日本では時代ごとに異なる種類のゾウがくらしていたのです。

この本では、日本にいた7種類のゾウを紹介します。作者は、恐竜の絵本を数多く手がける大島英太郎さん。力強いタッチで、臨場感たっぷりにゾウのすがたを描いてくださいました。はるか昔の日本へタイムスリップした気分で、作品を楽しんでいただければ幸いです。

作者情報


大島英太郎(おおしまえいたろう)


栃木県生まれ。十代のころから野鳥に興味をもち、自宅に近い渡良瀬遊水地に通って鳥の観察を続けている。また子どもの頃、恐竜に関する質問状を国立科学博物館の研究者に送ったのがきっかけで、恐竜にも興味を持つようになる。おもな絵本に『恐竜のあたまの中をのぞいたら』『羽毛恐竜』『とりになった きょうりゅうのはなし』『きょうりゅうの おおきさって どれくらい?』(すべて福音館書店)などがある。



書誌情報


読んであげるなら:小学三年生から
自分で読むなら:―
定価:810円(税込)
ページ数:40ページ
サイズ:25×19cm
初版年月日:2024年12月01日
通巻:たくさんのふしぎ 477号