おせち料理に込められた願いを伝える美しい絵本

「くろまめ ぴかぴか あまい まめ。まめまめしく くらせますように」「きんとん きんかん きんいろ こがね。おかねが いっぱい たまりますように」など、おせち料理を美しい絵でひとつひとつ紹介しながら、そこに込められた願いをリズミカルなことばで伝える絵本です。最後には、一の重、二の重、三の重と料理を詰める順番もわかります。
時代も変わり、今はおせち料理もバラエティーに富んでいますが、年の初めに1年の無事を願うというのは昔も今も同じですね。改めて日本の伝統食・おせちの良さを味わえる一冊だと思います。
料理研究家の満留邦子さんがこの絵本のために心を込めて作った料理を、内田有美さんが美しく精緻な筆致で描いています。おせち料理を食べるときに、どうぞそばに置いてお楽しみください。

「こどものとも年中向き」2024年1月号として刊行した本作ですが、大好評のため、2023年末に品切れになってしまいました。お買い求めいただけなかった方々には大変申し訳ございませんでした。リクエストにお応えして、このたびハードカバー化いたしました。
 小さいお子さんから、おじいちゃんおばあちゃん世代まで幅広い方々が手にとって楽しんでくださったと、おたよりもたくさんいただきました。本当にありがとうございました。
 この絵本が皆さまの健康と幸せをもたらすお守りのようになってくれたらと願っています。年の初め、おせちを食べながら、この絵本も味わっていただけたら嬉しいです。

※追記

刊行されたばかりのハードカバー版『おせち』ですが、あまりの反響に、2024/11/19現在、出版社で一旦品切れとなっております。12月初旬に重版分が出来上がる予定です。