作者
ひろの たかこ
内容紹介
「ねこの みーちゃん こっち むいて」「おめめ くりくり いいおかお」。
つづいて、いぬ、うさぎ、やぎ、最後は赤ちゃんが、呼びかけに応えて、いいおかおを見せてくれます。
心地よくリズミカルな言葉とともに、それぞれの愛らしい仕草や表情を、さわりたくなるほど生き生きと描きます。
そのままのあなたが素敵だよ、ということが自然に伝わってくる絵本です。

担当編集者 より
作者のひろのさんが描く動物や赤ちゃんは、何度も取材を重ね、丁寧に、緻密に描かれています。生き生きしていて、本当にそこにいるかのようですね。赤ちゃん絵本を何作も描かれているひろのさんは、「赤ちゃんには、絵本の中の絵としてではなく、そのものが本当にそこにいるかのように感じてもらいたい」とおっしゃっています。そのために、原画は、納得がいくまで何度も何度も描き直しているそうです。
この作品は、ひろのさんの「すべての赤ちゃんたちが自分を肯定し、『生まれてきて良かった』と思えるように成長してほしい」という願いから生まれました。呼びかけに応えて動物たちがこちらを見てくれる嬉しさと、「いいおかお」という肯定的な言葉に、読者の赤ちゃんは満足感でいっぱいになることでしょう。
描かれる“いいおかお” が、満面の笑みだけでなく、その子らしい、自然でのびのびした表情であることも印象的です。そこには、ひろのさんの、すべての赤ちゃんを丸ごと肯定する、あたたかい愛情が込められています。
絵本を読みながら、そして、読んだあとで、お子さんと存分にふれあい、お子さんの存在が大切だよ、ということを伝えて頂けたら嬉しいです。
作者情報
ひろの たかこ
1947年、愛知県生まれ。スペインのシルクロ・デ・ベーリャス・アルテスで美術を学ぶ。絵本の作品に『ねぼすけスーザのおかいもの』などの「ねぼすけスーザ」シリーズ、『おさんぽ おさんぽ』『こねこが にゃあ』(0.1.2.えほん)『ハートのはっぱ かたばみ』(多田多恵子 文)『ぞうきばやしのすもうたいかい』(廣野研一 絵)『あーそーぼ あーそーぼ』(「こどものとも0.1.2.」2019年4月号)『くだもの みいつけた』(「同」2021年6月号)など多数。「こどものとも0.1.2」は今作で8作目。挿絵の作品に『魔女の宅急便その2』(角野栄子 作/すべて福音館書店)など。千葉県在住。
書誌情報
読んであげるなら | :0才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :460円(税込) |
ページ数 | :22ページ |
サイズ | :20×19cm |
初版年月日 | :2025年4月1日 |
通巻 | :こどものとも0.1.2. 361号 |