作者
澤口たまみ ぶん 羽尻利門 え
内容紹介
田植えの季節、夜の田んぼはアマガエルたちの鳴き声でいっぱいになり、やがてたくさんのオタマジャクシが生まれます。
田んぼのなかで、どのようにして大人のカエルに成長するのか。やがて田んぼを離れて、どんなところで生きていくのか。
この絵本では、オタマジャクシたちの1年間の成長を見つめます。
身近なカエル、アマガエルの生きざまを描いた絵本です。

担当編集者 より
この絵本の制作が始まったばかりのこと。編集担当者も取材のためにアマガエルをじっくり観察しようと思ったのですが、あいにく近所に田んぼはなく、毎日気軽にアマガエルに出会えるわけではありません。どうしようかと考えた末、カエルたちに来てもらえないだろうかと、ひとつ実験をしてみました。
60リットルほどの容量のプラスチックの箱に、土を少々入れて水を張り、水草をいくつか浮かべて、簡易的な人工池をつくり、庭先に置いてみました。すると、次の日の夕方には、早くも池のふちに3匹のアマガエルたちが! 実験は大成功で、その日から、我が家の庭は、夜な夜なアマガエルたちが集い歌う、とっておきのカエル観察場になりました。集まってきてくれたカエルたち、池で生まれ、大人になって旅立っていったオタマジャクシたちには、絵本のなかに、モデルとしてたくさん登場してもらいました。
作者情報
澤口たまみ(さわぐちたまみ)
1960年、岩手県盛岡市生まれ。岩手大学農学部で応用昆虫学を専攻、修士課程修了。絵本に『だんごむしの おうち』『どんぐりころころむし』(以上、福音館書店)など多数。岩手県在住。
羽尻利門(はじりとしかど)
1980年、兵庫県生まれ。立命館大学国際関係学部卒。食品商社マンを経て絵の仕事の世界に入る。絵本に『夏がきた』(あすなろ書房)『つきみのまつり』(世界文化社)など。徳島県阿南市在住。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :460円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :25×23cm |
初版年月日 | :2025年05月01日 |
通巻 | :かがくのとも 674号 |