作者


天野慶 文/おーなり由子

内容紹介


人形におふとんをかけて、ねむねむねねん。

おもちゃたちにも、ねむねむねねん。

コップも帽子も、ねむねむねねん。みんなを寝かしつけていたら、いつの間にか自分も眠くなってしまい……。

おまじないのような「ねむねむ ねねん」の言葉と、ふんわりとしたやわらかな絵で、幼い子と身の回りのものたちの幸福なまどろみの時間をやさしくあたたかく描いた絵本です。

編集担当者 より


ぬいぐるみや人形に布をかけて、おやすみなさい。小さな子どもにはおなじみの遊びです。身の回りのものを寝かしつけていくうちに、いつの間にか自分も眠くなってしまい……。『ねむねむ ねねん』はそんな作品です。

文は歌人の天野慶さん。寝かしつけ遊びをする子どもの愛らしい風景を、「ねむねむ ねねん」というおまじないのような7音だけで構成するという大胆な試みです。

それを受けて絵のおーなり由子さんが、やわらかな空気感まで感じるようなあたたかな世界を描き出してくださいました。

「まどろむ」という言葉どおりの、うとうととろんとしたおやすみなさいの絵本です。読んでもらう子どもたちみんなに(そしてそのそばのおとなにも!)、甘やかでしあわせな眠りの時間が訪れることを願ってお届けします。

作者情報


天野慶(あまのけい)


1979年東京都三鷹市生まれ。歌人。著作に、歌集『つぎの物語がはじまるまで』(六花書林)、短歌カードゲーム『57577』(幻冬舎)、『枕草子いとめでたし!』(朝日学生新聞社)、紙芝居『かぐやちゃんと もったいないでんき』(教育画劇)など。絵本『ママが10にん!?』(ほるぷ出版)で第10回ようちえん絵本大賞を受賞。

おーなり由子(おーなりゆうこ)


絵本作家、漫画家。エッセイや絵本の翻訳も手がける。著書に『こどもスケッチ』(白泉社)『だんだん おかあさんになっていく』(PHP研究所)『あかちゃんが わらうから』(ブロンズ新社)『ワニのガルド』(偕成社)、絵本『おふろで ストロー』(「ちいさなかがくのとも」2014年5月号)など。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2023年01月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 334号