内容紹介
ある日、バルバルさんの床屋におさるがやってきて、手伝ってくれるようになりました。
おさるが熱心なので、バルバルさんは毎日丁寧に仕事を教えます。練習にとバルバルさんの髪を切ったおさるは、緊張して切りすぎてしまうのですが、意外にもその髪型が街じゅうに大流行。
人気の「バルバルさん」シリーズ第3弾です。
知ってる?知らない?
プラスワン
この絵本のお話を作った乾栄里子さんと絵を描いた西村敏雄さんは、実はご夫婦!
作者・乾栄里子さん より
床屋の修行を頑張るおさるさんと、それを見守るバルバルさんのお話ができました。
ふたりで並んで楽しくチョキチョキしている姿を、思い浮かべながら書きました。バルバルさんとおさるさんの「失敗したって大丈夫、頑張るって楽しいよ」という気持ちが伝わると嬉しいです。
ふたりのやりとりもお楽しみくださいね。
担当編集者 より
●一途にがんばるおさるの姿
おさるは、バルバルさんの役に立てるように自分で仕事を探して一生懸命に手伝います。そして、やってみたかったカットにも挑戦。
バルバルさんの教え通り、毎日地道に練習してがんばります。でも、失敗したときは、素直に「ごめんなさい」と謝ります。
そんな一生懸命な姿は、きっと子どもたちの共感を呼ぶことでしょう。
そして、おさるが一人前として認められたときには、自分のことのように嬉しく思ってくれると思います。
※このおさる、どこかで見たことありませんか?
実は1作目の『バルバルさん』に出てきています。バルバルさんの仕事にとても興味があって、「とこやバルバル」の窓から、よく覗いていたのです。
●バルバルさんのおおらかで優しい対応
バルバルさんは、とってもおおらか。事情はわからなくても、おさるの熱意にほだされて、手伝いに来てもらうことにします。
そして、おさるの様子を見ていて、やりたいことを実現させてあげるために、丁寧に教え、さらに自ら練習台にもなります。
短く切りすぎた自分の髪型を見ても、動じず肯定してくれるバルバルさん、なんておおらかですてきな大人なのでしょう。
ますますバルバルさんのファンが増えそうです。
バルバルさんを知らない方も楽しんでいただける形にはなっていますが、3冊併せてお楽しみいただけたら、さらに深くバルバルさんの世界を楽しんでいただけます。
作者情報
乾栄里子(いぬいえりこ)
1964年、東京都に生まれる。東京造形大学デザイン科卒業後、インドへ留学。バナスタリ大学でテキスタイルを学ぶ。絵本に『バルバルさん』『ヴィンセントさんのしごと』(ともに福音館書店)『ふくろうのダルトリー』(ブロンズ新社)『ぽんこちゃん ポン!』(偕成社)『つられたらたべちゃうぞおばけ』(童心社)『ちびうそくん』(PHP研究所)などがある。東京都在住。
西村敏雄(にしむらとしお)
1964年、愛知県に生まれる。東京造形大学デザイン科卒業。インテリアとテキスタイルのデザイナーとして活動後、絵本の創作を始める。主な絵本に『バルバルさん』『もりのおふろ』『もりのおふとん』『どうぶつサーカス はじまるよ』『さかさことばでうんどうかい〈新版〉』(以上、福音館書店)『どろぼうだっそうだいさくせん!』(偕成社)『ぼくは孫』(岩崎書店)『かさじぞう』(あかね書房)『ライオンのすてきないえ』(学研)『うんこ!』『わたしはあかねこ』(ともに文溪堂)『ふくろうのダルトリー』(ブロンズ新社)などがある。第3回 MOE絵本屋さん大賞、第1回リブロ絵本大賞、他受賞多数。東京都在住。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2021年04月01日 |
通巻 | :こどものとも 781号 |