作者
いしだえつ子文 まるやまあやこ絵
内容紹介
赤ちゃんがごはんを食べます。「あーむんむ あーむんむ」。目を見ひらき、鼻をふくらませ、表情豊かに食べる姿を描きます。登場するのは、おかゆやにんじんの角切りなど、赤ちゃんにとって身近な食べ物ばかり。リズミカルな言葉と、匂いや温もりまで伝わってくるような、生き生きとした絵が魅力的です。一緒に食べているような楽しい気分を味わえる作品です。

担当編集者 より
「あーむんむ」は文章のいしだえつ子さんが、お子さんが離乳食を食べるときに実際に語りかけていた言葉です。「あー」と口を開け、「むんむ、むんむ」と口を動かす。まだ“もぐもぐ”食べる前の赤ちゃんの様子を見ているうちに、この言葉が生まれてきたそう。リズミカルで、温かみがあって、食べることが楽しくなるおまじないのようです。
この絵本の制作中、絵のまるやまあやこさんと一緒に、保育園へ取材に行きました。離乳食がスプーンで口に運ばれると、目を見ひらいたり、ほっぺをふくらませたり、子どもたちの表情から目が離せませんでした。なにより、自分の手でつかんで食べたときの満足そうな表情が強く印象に残りました。まるやまさんは子どもたちの生き生きとした姿に感激され、表情豊かな赤ちゃんを描き出してくださいました。
一緒にごはんを食べているような気分で楽しんでもらえるとうれしいです。
作者情報
いしだえつ子
1969年、名古屋市生まれ。絵本に『かいものづくし』『こうえんびより』(「こどものとも年少版」2025年3月号)『どんぐりずもう』(「同」2014年11月号・以上、福音館書店)など。著書に詩画集『虹の小人』(画・黒岩有希、沖積舎)ほか、詩集がある。東京都在住。
まるやまあやこ
1982年、長野県生まれ。2006年、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。同年、卒業制作の絵本『たんぽぽのふね』が第13回新風舎えほん大賞、大賞を受賞。絵本に『まよなかのトイレ』『ひとりで おとまり』『いい はが はえる おまじない』(「こどものとも」2024年4月号・以上、福音館書店)などがある。長野県在住。
書誌情報
読んであげるなら | :0才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :460円(税込) |
ページ数 | :22ページ |
サイズ | :20×19cm |
初版年月日 | :2025年6月1日 |
通巻 | :こどものとも0.1.2. 363号 |