作者


松岡達英

内容紹介


小川の近くを歩いていたら大きなトンボがビュンッと飛んでいった……と思ったら、戻ってきた! 

トンボは川に沿って何度も行ったり来たり。

何してるのかな? 

日本の最大種のトンボ「オニヤンマ」の特徴である「往復飛翔」を、数多の自然科学絵本を手掛けてきた松岡達英さんがダイナミックに描きます。

夏の川辺でのオニヤンマとの出会いをお楽しみください。

編集担当者 より


夏に、川沿いを行ったり来たりする大きなトンボがいます。

その正体は、日本のトンボの最大種「オニヤンマ」。

この「行ったり来たり」は「往復飛翔」と呼ばれ、オスがメスを探すための行動です。

近くにメスが飛んでくれば、交尾の機会をうかがって、猛スピードでアタックするのです。

また、餌となる小さな虫を見つけたときにも素早く向きを変えて、猛然と飛んでいきます。そのスピードは時速60キロを超えることもあるそうです! 

『ギンヤンマ そらへ』(「ちいさなかがくのとも」2014年7月号)で、ギンヤンマの美しい羽化を描いてくださった松岡達英さんが、今回はオニヤンマの飛翔を力強く描いてくださりました。

黒と黄色のトラのような体に、宝石のような緑の眼をした大きな大きなトンボが、夏の青空を飛んでいきます。

作者情報


松岡達英


1944年、新潟県長岡市に生まれる。日本はもとより、中南米、アフリカ、東南アジアなどでの豊富な取材経験を生かし、数多くの自然科学絵本を発表している。『ジャングル』で児童福祉文化賞と日本科学読物賞、『イモリくん ヤモリくん』(ともに岩崎書店)で日本絵本賞を受賞。また、福音館書店には「あまがえるりょこうしゃ」シリーズ、『冒険図鑑』『地球がウンチだらけにならないわけ』『よるになると』などの作品がある。「かがくのとも」に『さとやまに はるがきた』(2012年4月号)、『よるのいけ』(2019年9月号)など、「ちいさなかがくのとも」に『ギンヤンマ そらへ』(2014年7月号)、『ちょうが すきなもの しってる?』(2020年4月号)など、作品多数。新潟県長岡市在住。

書誌情報


読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:23×20cm
初版年月日:2021年08月01日
通巻:ちいさなかがくのとも 233号