作者


谷内つねお さく / ときわまさと しゃしん

内容紹介


身近にあるいろんな紙を、折ったり破いたりしてくらべてみよう。

折紙、画用紙、ティッシュ、段ボール。身近な紙の得意なことと苦手なことは? 折ったり破いたりぬらしたりして、4種類の身近な紙のそれぞれの特性をくらべてみます。絵を描くときはどの紙がいいかな? 飛行機を折るときはどの紙がいいかな? 紙の変化を見て、自分で考えてみましょう。それぞれの用途や好みに合わせて紙を選ぶ目を養う絵本です。

作者情報


谷内つねお

1953年、和歌山県生まれ。日本大学藝術学部卒業。1978年に渡米、グラフィックデザイナーとして活躍。現在は紙を素材とした彫刻を数多く制作している。絵本に『しろいかみの サーカス』『このかみなあに? トイレットペーパーのはなし』(第26回日本絵本賞受賞/いずれも、福音館書店)などがある。

ときわまさと

1957年東京生まれ。写真家。CMフォトを中心に活躍している。写真を担当した絵本に『みんなでつくる ふゆのかざりもの』(福音館書店)。写真集に「AFRICAN and AFRIKANER」(アイビーシー)などがある。

担当編集者 より


園で日常的に使われる折り紙や画用紙。家庭にはどこでもあるティッシュや段ボール。でもどうしてその紙を使うのか、大人には自明なことでも、子どもには謎だったりします。
折ったり描いたりして身近な紙を比較した今月号ですが、結局どの紙が一番良いのか、こたえは書いていません。それぞれの紙には特長があります。折り紙を折ると折り目が綺麗になるし、重ねても厚みが出ません。画用紙に描けばクレヨンの色が綺麗に乗ります。それならこたえはあるように思えますが、一方で折り紙にも絵は描けるし、画用紙でも鶴は折れます。子どもたちには自分の好みで最適な紙を選ぶ目を養ってもらえたらと思います。
家の中にも町の中にも、たくさんの紙があふれています。今月号を読んだあとは、それぞれの紙の手触りや色合い、匂いなんかも、比べてみるのは如何でしょうか。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:25×23cm
初版年月日:2025年07月01日
通巻:かがくのとも 676号