作者
西野嘉憲 文・写真
内容紹介
そのまま食べても、お菓子にしても、さわやかに甘くておいしいパイナップル。どんなふうにできる果物か知っていますか? パイナップルの花を見たことはありますか? パイナップルができるまでを紹介します。そして、パイナップルの栽培を日本で始めたのは、沖縄県石垣島に移住してきた台湾の人たちでした。約90年前のことです。パイナップルの歴史も描きます。

担当編集者 より
パイナップル―甘くて、さわやかな味も、イガイガの実からとさかのような葉の生えた特徴的な形も、誰でも知っている身近な果物です。では、日本にはいつどうやってきたのでしょう? パイナップルはどうやって栽培されているかは知っていますか? じつは知らないことばかりなのです。
本作の著者、写真家の西野嘉憲さんは沖縄県石垣島に住んでいます。
「90年前、沖縄県石垣島で日本でのパイナップル栽培をはじめたのは、台湾の人たちだと知っていますか? 私が住んでいるのが、その集落なんです」
西野さんから、そう聞いたとき、パイナップルには子どもも大人もひきつける物語があるはず、それはきっとおもしろい作品になる、と思って企画しました。
「どんな人たちが、どうして石垣島にやってきたのか?」「どんなご苦労があったのだろう?」「移住してきた人たちの子孫は今どうされている?」・・・・・・私が想像もしなかったようなたくましい人々の物語を、西野さんが丹念に聞き取ってまとめてくださっています。
パイナップルの大部分はフィリピンや台湾から輸入されていますが、国産のパイナップルのほとんどが沖縄で栽培されています。パイナップル畑はどんなところなのか想像できますか? どんな花が咲くのでしょう? 石垣島のパイナップル農家さんを取材させて頂き、パイナップルの植え付けから収穫までについても詳しく紹介します。
作者情報
西野嘉憲(にしのよしのり)
写真家。1969年大阪府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。東京の広告制作会社勤務を経て、2005年より石垣島嵩田集落に住まいを移し、フリーランスとして活動。漁撈、狩猟、捕鯨など、人と野生の関わりを写真の主なテーマとする。著書に『海人』『鯨と生きる』(ともに平凡社)、『熊を撃つ』(閑人堂)、『光るキノコと夜の森』(岩波書店)など。嵩田集落の歴史をまとめた写真集『島に根を張る』を2025年6月に刊行。
書誌情報
読んであげるなら | :小学三年生から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :810円(税込) |
ページ数 | :40ページ |
サイズ | :25×19cm |
初版年月日 | :2025年07月01日 |
通巻 | :たくさんのふしぎ 484号 |