福音館書店の絵本は、全国各地にある「こどものとも社」を通して園のみなさまにお届けしています。
この連載では、そんな「こどものとも社」で働く方のイチ推し絵本を紹介していきます!
こどものとも社の方々の想いや、個性が垣間見える連載にしていきますね。熱心な方々のイチ推し絵本、きっと参考になると思います。
第九回は、「姫路こどものとも社」より、三宅 健太郎さんのイチ推し絵本です。

こんにちは。姫路こどものとも社の三宅 健太郎です。兵庫県の西側のエリアを担当しています。
私には、2歳と0歳2ヶ月の息子がいます。長男は生後3ヶ月から絵本の読み聞かせを始め、絵本が大好きになりました。
そろそろ次男にも絵本の読み聞かせを始めたいな、と思っているところです。
私のイチ推し絵本は、こぺんななさんの『あぱそこぱーん』です。

長男のはじめての絵本の読み聞かせの際にどの絵本がいいだろう…と数多くある絵本の中で迷ったのですが、保育士をしている妻が0・1歳児クラスで人気の絵本だったという『あぱそこぱーん』にしました。この絵本は、カラフルな色彩と不思議な形、ユニークな言葉で魅了する抽象画の絵本です。「とぴと ぴろぴろ ぽろぴろ ぽろろ」「まきわいわい わい わわい」などリズミカルに読むことができる不思議な言葉たち、ページをめくる度に現れる様々な色や形、息子はあっという間にこの絵本が大好きになりました。

泣いていてもこの絵本を読めばピタッと泣き止んだり、ずり這いができるようになるとたくさんある絵本の中から自分で選んで持って来たり…生後3ヶ月から1歳になる頃まで何度も何度も読み聞かせをしました。
息子を膝に乗せ、ゆったりと絵本を読み聞かせる時間はとても幸せで、私たち親にとってもこの絵本は特別です。
『あぱそこぱーん』をきっかけに絵本の面白さ、楽しさを知った息子は、『つんこんぱっ』『ぽんちんぱん』などリズミカルな言葉が出てくる絵本を好むようになりました。


その後、『あっちから こっちから』『ぴったりこ』『でんしゃくるかな?』など簡単なストーリーが入った絵本を見るようになり、たくさんのお気に入り絵本ができました。生後10ヶ月頃には自分で絵本を選び、「読んで!」と持ってくるようになり、気付けば1時間も絵本を読み聞かせしていることも…2歳になった今も絵本が大好きです。



次男が誕生すると、長男は次男に絵本の読み聞かせをする真似を始めました。久しぶりに開いた『あぱそこぱーん』では、「あか!」「きいろ!」と色を言ったり、大きな虹が出てくると「すごいねえ!」と言ったりして、1歳の頃とは違った反応が見られ、新たな成長を感じました。

私の膝の上に座り、絵本の読み聞かせができるのはあと何年あるだろう…と、ふと思うことがあります。膝の上に座ることで、子どもは安心できる環境の中で集中して絵本が見ることができます。


親からの愛情を感じたり、スキンシップやコミュニケーションを取ることができたりと良いことがたくさんの絵本タイム。これからは2人の息子との絵本タイムを大切にしていきたいです。
姫路こどものとも社 三宅 健太郎
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