作者
たむらしげる
内容紹介
ある日、ボノさんの家の前に、大きな石が落ちていました。
森に捨てても、海の底に投げ込んでも、何度でもボノさんの家に戻ってくる、ちょっと不気味でへんてこな石。
実はその石には小さな仙人が住んでいて、ボノさんと友達になるためにやって来たのでした。
仙人に招かれて、ボノさんは石の世界の中へ。
不思議な生き物や美しい光景に出会う、心躍る冒険の始まりです。

担当編集者 より
作者のたむらしげるさんは、水晶などの鉱物を題材にした作品をこれまでにいくつも発表してきました。
今作は東洋の伝統文化である水石や中国の昔話から着想を得つつ、独自の不思議な生き物たちも登場させて、たむらさんならではの箱庭的世界を描いています。
ちなみに主人公のボノさんは、薬草などの調合を生業としている設定です(家の中には天秤や薬研のような仕事道具が、さりげなく描かれています)。ボノさん特製の甘酒は体調回復に効果覿面な上、ノンアルコールですからお風呂で飲んでも安心。仙人ほどの術は使えませんが、ボノさんもちょっとした魔法使いみたいですね。
※この作品は「ずんがずんが」(椎名誠旅する文学館)第2号に掲載された「食客石」を大幅に改稿し絵本化したものです。
作者情報
たむらしげる
1949年、東京都生まれ。絵本に『ロボットのくにSOS』『ねじまきバス』『おばけのコンサート』『かたつむりタクシー』『ごろんご ゆきだるま』『たべたのだーれだ?』(以上、福音館書店)など多数。漫画に『結晶星』(青林工藝舎)など、画集に『たむらしげる作品集』(玄光社)がある。画文集『メタフィジカル・ナイツ』(架空社)で小学館絵画賞、絵本『よるのおと』(偕成社)で産経児童出版文化大賞、映像作品『銀河の魚』(SME・ビジュアルワークス)で毎日映画コンクール大藤信郎賞、『クジラの跳躍』(バンダイナムコフィルムワークス)で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞などを受賞。
書誌情報
| 読んであげるなら | :5・6才から |
| 自分で読むなら | :― |
| 定価 | :460円(税込) |
| ページ数 | :32ページ |
| サイズ | :26×19cm |
| 初版年月日 | :2025年12月01日 |
| 通巻 | :こどものとも 837号 |