作者
なかのゆき 文/すけのあずさ 絵
内容紹介
雪の畑に、お父さんのお手伝いに来たこうたとはるき。
一見まっしろで何もないように見える畑ですが、雪を払うと、みずみずしいキャベツが顔を出しました。
ふたりはキャベツを掘り出したり運んだり、体をいっぱいにつかって、遊ぶようにお仕事をします。
雪国ならではの“お手伝い”の様子がいきいきと描かれます。

担当編集者 より
南国生まれの担当編集者にとって、雪はいつまでも憧れの存在です。絵本『てぶくろ』の雪景色には何度心躍らされたか知りません。
いっぽう雪国に暮らすうえで、単に美しいだけのものでないこともまた事実。とはいえ、そこに暮らす人ならではの雪との付き合い方、子どもの楽しみ方には、やはり他にないものがあると感じます。
なかのゆきさんが本作の原稿をはじめて見せてくださったのは、2020年の1月でした。その後改稿されたところもありますが、お手伝いに精を出す兄弟の、のびのびと遊ぶように働く姿は、はじめからとても魅力的でした。
雪をじっくり描くのははじめてだというすけのあずささんも、取材を経て、美しい雪景色とみずみずしいキャベツを描かれました。
著者二人がしっかりした実感をもとに力を注ぎ、豊かな作品が実りました。寒い土地の方も、あたたかい地方の方も、雪の畑をどうぞたっぷりお楽しみください。
作者情報
なかのゆき
兵庫県生まれ。絵本・童話・料理研究・宮澤賢治をテーマに、食べて・作って・考えている。新美南吉童話賞優秀賞、神戸新聞文芸児童文学部門年間賞を受賞。絵本に『いいおてんき』(「こどものとも年中向き」2017年8月号)『しずかに しずかに』(「同」2022年5月号)がある。兵庫県在住。
すけのあずさ
大阪府生まれ。京都精華大学芸術学部卒業。2011年より約2年間の世界一周ハネムーンへ。2020年、第21回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞を受賞。絵本に『うみのハナ』『やぎのタミエはおかあさん』『みずうみ色のウィピル』(以上、BL出版)がある。和歌山県在住。
書誌情報
| 読んであげるなら | :5・6才から |
| 自分で読むなら | :― |
| 定価 | :460円(税込) |
| ページ数 | :32ページ |
| サイズ | :26×19cm |
| 初版年月日 | :2026年02月01日 |
| 通巻 | :こどものとも 839号 |