作者
淺井裕介 さく
内容紹介
一匹のけものがもりのたねを見つけました。
ぱくり! と口に入れると、にょき。けものの背中から芽が出てきました。
しっぽからも耳からもにょきにょきにょきと木や芽や花が生えてきて、けもののからだはみるみるうちに大きな森になりました。
細部まで描き込まれた生命力あふれる画面は見応えたっぷり。
美術の世界で活躍する著者が小さい子に向けてつくった絵本です。

担当編集者 より
美術作家である淺井裕介さんの絵画作品には、植物や動物などの生き物が描かれます。
たとえば巨大な壁画。大きな生き物の中にも外にも小さな生き物たちが躍動し、逆にその小さな生き物たちが大きな生き物を成り立たせています。
大と小が循環し、内と外が絡み合ってどこまでも続いていく絵は、生命に満ちたひとつの宇宙をかたちづくっています。
そんな淺井さんが小さな子どもに向けた絵本をつくってくれました。一粒の種から生まれるこの不思議な物語、子どもたちがびっくりしてくれますように!
作者情報
淺井 裕介(あさい ゆうすけ)
1981年、東京生まれ。美術作家。身近な素材を用いて、制作の場所や環境との対話をしながら、緻密で奔放な絵を描く。マスキングテープにペンで描く「マスキングプラント」、各地で採取した土と水を使う「泥絵」など、いくつもの制作スタイルを持つ。各地で個展を開催するほか、国内外でのアートプロジェクトや展示に参加。パブリックコレクション多数。作品集に『この場所でつくる』(求龍堂)『星屑の子供』(ブルーベア)、絵本に『ワニはなび』(「こどものとも年中向き」2022年8月号/福音館書店)。
書誌情報
読んであげるなら | :2才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :460円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :21×20cm |
初版年月日 | :2025年10月1日 |
通巻 | :こどものとも年少版 583号 |